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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2014年05月08日

「美味しんぼ」が散布する風評被害と、雁屋哲の社会的責任

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 私は熱心なTwitterユーザーではなく、呟きのほとんどがこのブログの更新通知(自動で発信される)で、他には気に入ったり、重要だと思われる報道記事やブログのリンクをシェアする程度しか使っていない。それでなくても、140文字という制限の中で、真意を伝えるのは難しいと思っている。だから、ひと言ふた言で真理を突くユーザーが居ると、本当に尊敬してしまう。

 そういう不熱心のユーザーだからか、たまに絡まれることもある。以前は、「大江健三郎は日本の誇りでも何でもない」と呟いたら、大江ファンと思しき人に絡まれた。ノーベル賞という世界的権威の受賞者なのだから、誇って当然というのがその方の主張だったが、ノーベル賞受賞者だから大江の主張は全て傾聴に値するといったら大間違いで、議論は全く着地点を見なかった。そしてつい先日、漫画作家の雁屋哲に関するツイートで、また議論を持ちかけられた。


 発端はこのツイート。これに対し、ある方から「それぞれ一つの意見だから、「極左」「暴言」とレッテルを貼って思考停止にならず、なぜそう主張する人が出るか考える方が良いとのご指摘を頂いた。その後のやり取りはまさに不毛と言えるもので、顛末はこのリンクから参照できるけれど、決して人の為になるものではない。ちなみに、私が雁屋のことを極左と称したのは、氏のブログエントリーを何本も読んでのことだったことを付け加えておきたい。

雁屋哲の暴言

 私が参照したのは、雁屋のこのブログエントリーだ。このエントリーが批判を浴びることとなり、雁屋はこの後暫く、ブログの更新を絶った。Twitter上のやり取りでも指摘した通り、「過酷事故の中に人柱隊を作って突入せよ」というのは、「お前らの命はどうでも良い」という意味だと私は理解する。この時雁屋は、原発推進者に対する復讐者にでもなった気で居たのだろう。だが、「お前らなんて死んでも良い」ということを他人に対して言う資格など、誰にもないのだ。

 さて、4月28日発売の「ビッグコミックスピリッツ」に掲載された「美味しんぼ」の描写について、福島県双葉町が小学館に抗議する展開となっている。「福島第1原発の見学から帰ってきた主人公らが原因不明の鼻血を出すといった描写があり、双葉町元町長の井戸川克隆氏が作中に登場し「福島では同じ症状の人が大勢いますよ。言わないだけです」と語っていた。」(以上、ねとらぼより)というものだ。

美味しんぼ

 ところが、双葉町は抗議文で、「現在、原因不明の鼻血等の症状を町役場に訴える町民が大勢いるという事実はない」とし、実名で登場した井戸川氏の発言を否定。加えて、「福島県産の農産物は買えない、福島県には住めない、福島方面への旅行は中止したい」などという電話が県外から相次いでいるとしている。訴訟になってもおかしくない事案である。

 雁屋はブログで、こう書いている。

反論は、最後の回まで,お待ち下さい
 雁屋哲の今日もまた

ここで、私は批判している人たちに反論するべきなのだが、「美味しんぼ」福島篇は、まだ、その23,その24と続く。
その23、特にその24ではもっとはっきりとしたことを言っているので、鼻血ごときで騒いでいる人たちは、発狂するかも知れない。
今まで私に好意的だった人も、背を向けるかも知れない。
私は自分が福島を2年かけて取材をして、しっかりとすくい取った真実をありのままに書くことがどうして批判されなければならないのか分からない。(以上、抜粋)


 であるならば、最終回まで待とう。ただその場合、雁屋は、自分がシナリオを書いたストーリーが、伝聞ではなく、全て一次情報に基いた“事実”であり、その“事実”と原発の放射線被害の因果関係を明確に示す必要がある。「鼻血ごとき」と大風呂敷を広げた以上、その「もっとはっきりとしたこと」を含めて、明確な論拠、論証が必要だ。それがないなら、「美味しんぼ」は単に風評被害を招くために書かれた宣伝漫画だということになる。社会的責任は極めて大きい。

 ちなみに、「美味しんぼ」という漫画は、タイトルから想像するものとは極端に異なり、イデオロギーの刷り込みに近い。以下はそのサンプルだ。

美味しんぼ美味しんぼ
美味しんぼ

 話を放射線による被害の事に戻す。今上陛下・皇后陛下は、震災の後、被災各地をまわられ、被災者を慰問された。朝日新聞は、長期連載の「プロメテウスの罠」で「震災と皇室」というシリーズ記事を編集し、ご皇室が取られた震災後のご対応について、20本の記事を掲載した。改めて振り返ってみて、本当に頭が下がる思いだ。

 あの両陛下の行幸啓の意味は何だったのか。慰問だけではないだろう。両陛下自らが被災地、とりわけ福島にお入りになることにより、風評被害を身を以って防ごうとされたのだ。反天皇の雁屋には、そのお気持は理解できまい。雁屋のシナリオが、両陛下の福島ご訪問を無にすることはあり得ない。格が違いすぎる。だが、皇室のご尽力もあって、日本が放射線の風評被害から立ち直ろうとするとき、雁屋のシナリオや表現が事実に基づかず、自身のイデオロギーに基いて作品を書いたなら、ご皇室及び日本国民に対しる彼の社会的責任は甚大である。

 「美味しんぼ」福島編最終回の、「鼻血ごときで騒いでいる人たちが発狂する」ような「もっとはっきりとしたこと」を、手ぐすね引いて待つこととしよう。


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