FC2ブログ

私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2014年04月06日

順序が違う! ~ 女性の社会進出と外国人労働力の輸入

← 応援クリック、ありがとうございます。

『なぜ作文なんて書かなければいけないの。口で言えばすむのに』『なぜおじぎをしなければいけないの。尊敬もしていない人に』子どもは放っておくと自分の都合のいいなぜを無現に並べる。一々答えることは無用である。『作文の時間である。書け』と命じて、その理由をあげてはならないと私が言っても信じないのなら、ヘーゲルが言っている。『しつけをするときは理由を言ってはいけない。理由を言うとその子のためにもならないし、社会にとっても迷惑である』

山本夏彦「愚図の大いそがし


 これは躾にまつわる知恵である。「多様な価値観」という大義名分を掲げ、子供の権利を偏重してきた日教組の連中には全く響かない考え方だろうが、それでも幼少期の躾・教育というのはある種の強制性を含むべきものだろう。ただ、このような価値観が万国に共通するかどうかは、甚だ疑問ではある。躾にも日本流があるのだ。

 経済財政諮問会議が、政府に対し、育児や介護のために職に就けない女性の社会進出というお題のもとで、外国人労働者の受け入れを検討すべきだとする提言をまとめたという。

女性の社会進出へ 外国人受け入れ検討を提言 (NHK)

経済財政諮問会議の民間議員は、少子高齢化による労働力不足が予想されるなかで、育児や介護のために職に就けない女性の社会進出を後押しする必要があるとして、家事や介護をサポートする外国人労働者の受け入れを検討すべきだとする提言をまとめました。

政府の経済財政諮問会議と産業競争力会議は、4日合同で会議を開き、経済のグローバル化への対応策を議論することにしていて、諮問会議の民間議員は外国人労働者の活用策などに関する提言をまとめました。
それによりますと、少子高齢化による労働力不足が予想されるなかで、国内には育児や介護のために職に就けない女性が220万人以上いると言われていることから、こうした女性の社会進出を後押しする必要があるとして、家事や介護をサポートする外国人労働者を新たに受け入れることを検討すべきだとしています。
また、今後、技能のある外国人に日本で活躍してもらうことが国民的課題になるとして、▽発展途上国の人材を受け入れ育成することを主な目的とした「外国人技能実習制度」を拡充することや、▽中期的には諸外国での実例を参考に、政府間の取り決めによって、国内の人材が足りない分野で一定の外国人労働者を技能職として受け入れる方法も検討するよう求めています。


 外国人の労働者を積極的に受け入れることを、既に政府が決めたわけではないだろうから、現時点で政府を叩くことには当たらないだろう。だが、政府というのは政策を進める上で、このような有識者会議で提言させるというアリバイをつくり、お墨付きをもらうような進め方をするので、注意が必要である。

 この政策提言、少し辿って調べてみると、内閣府のサイトにある資料に行きあたる。「持続可能な成長の確保に向けた外国人材活用のあり方」というタイトルの資料は、武田薬品工業の代表取締役社長、長谷川閑史氏名義で纏められたものだ。日本の人口減少という前提に立ち、優秀な外国人人材の確保に競争が生じている現状を考え、早く人材を確保せよという、どこかで聞いたような主張だ。資料を全て引用すると長くなるので、ご興味ある方はそのPDFを参照願いたい。

持続可能な成長の確保に向けた外国人材活用のあり方

 順序が違うと言わざるを得ない。女性の社会進出は、国内における労働力の底上げ、税収などの面から、重要課題であることは間違いない。しかし、海外からの労働力を安直に輸入する以前に、やるべきことは山積しているはずだ。保育施設の充実、待機児童の解消などはずっと以前から指摘されていることだ。ところが、幼保一体化議論もどこかへ行ってしまい、そのご熱心な議論がされている節は見当たらない。そういった問題を解消する以前に、安易に外国の労働力にすがるのは、極めて短絡的と言わざるを得ない。そして、最も避けるべきは、このような政策が、なし崩し的に移民受け入れ容認に繋がることだろう。

 子育てをする親が、宝ものである子供の躾を、すんなり外国人の手に委ねるとは考えにくい。冒頭の山本夏彦氏の躾論は、ある意味極端な例かもしれない。ただ、外国人に日本人の価値観を理解せよと求めることは無理である。政府は、女性の社会進出のために、まず他の優先課題に取り組むべきだ。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
当ブログはブログランキングに参加しています。ご面倒ですが、是非ともバナークリックをお願いいたします。
にほんブログ村 政治ブログへ
バナーが表示されない場合はこちらから。
人気ブログランキング | にほんブログ村 政治ブログ | FC2 ブログランキング

[ 2014/04/06 10:18 ] 社会問題 | TB(0) | CM(4)
カレンダー
03 | 2014/04 | 05
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 - - -
Banners
人気ブログランキングへ

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ



憲法改正を実現する1,000万人ネットワーク 美しい日本の憲法をつくる国民の会
twitter
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ