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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2014年03月18日

国連による戦後秩序崩壊を見ながら、集団的自衛権で政府の足を引っ張る自民党

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 どうみてもロシアの武力による侵略としか取りようがないクリミア有事だが、クリミア自治共和国の住民投票でロシア編入の賛成票が圧倒的多数を占めたことにより、事態は一段階進み、さらに深刻化する。“民意”を背景としたプーチンが、クリミアを併合することになれば、それは国連が仕切ってきた戦後秩序の無力化を意味する。

 そもそも、国連が仕切る戦後秩序など、敵国として位置付けされている日本が是認できるものではないはずだ。国連とは、簡単に言えば先の大戦に勝利した戦勝国の互助会であり、それを取り巻く“その他の国”を戦勝国に従わせる仕組みに過ぎない。米、英、仏、露、支の安保常任理事国は、気に食わないことがあれば拒否権という伝家の宝刀を使い、「国際政治をコントロールするのは我が国だ」と言わんばかりに我が儘を通す。その他大勢の非常任理事国は、世界でたった5カ国しかない常任理事国の意に背くことはできない仕組みになっている。

 さて今回、その常任理事国のひとつが、他国を「侵略」した。侵略と言わずとも、武力を背景にした行動によって他国の一部を支配し、その当事国の主権を奪う行為に出たと言い換えてもいい。本質的には変わらないはずだ。その他4つの常任理事国は、抗議はすれど、実際の行動には出ていない。専ら「制裁を」と叫ぶ口先介入に終始しており、実際はこの秩序破壊を指をくわえて眺めているに等しい。主犯は常任理事国のひとつである。取り締まるべき他の常任理事国は、力による行動には力で対抗するという意思は示せないでいる。国連が無力であることを日々証明しているようなものだ。

ウクライナ/クリミア

 「容認できない」という言葉だけを発する米国を見ながら、支那はほくそ笑んでいるだろう。侵略は、今のところ、既成事実化さえすれば、国連は追認するしかない状況だ。となれば、支那の侵略、侵攻に対しても、国連は無力である可能性が高い。彼等が「それじゃ、尖閣でも取りに行くか」と考えてもおかしくない状況なのだ。

 正直なところ、集団的自衛権の行使容認ですら決められない日本が、この状況に対応できるとも思えない。集団的自衛権の行使容認は、自民党の政権公約である。自民党の政権公約「Jファイル 2013」には、「政府において、わが国の安全を守る必要最小限度の自衛権行使(集団的自衛権を含む)を明確化し、その上で『国家安全保障基本法』を制定します。」とある。どう読んでも、集団的自衛権の行使容認を是とする内容にしか取りようがない。ところが、政府が見解を示し、内閣総理大臣が責任を負うということを言うと、「俺たちを無視するな」という輩が騒ぎ出す。はっきり言って、世界情勢 ―― いまそこにある危機など、全く見ようとすらしていない。自民党よ、そんなことで国が守れるのか。

 戦後日本のガンは、憲法9条 ―― とりわけ、第2項である。

  1. 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
  2. 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。


 主権国家には例外なくあるべき交戦権がなくても、国家の安全を保ってこれたのは、日米安保が担保され、そのもとで自衛隊と在日米軍が存在してきたからである。お花畑にいる者たちがいう「憲法9条があったから」というのは、単なる妄想である。だが、在日米軍が徐々に後方に退き、米国が口先介入しかできないヘタレ国家でありつづければ、この安全を担保する仕組みが機能しないということになる。この状況を、一体どれだけの政治家が認識しているのだろうか。

 「交戦権」の回復は、もとより戦争への道を歩むことを意味せず、実は核武装すら意味しない。それは主権の回復のみを意味し、日本が強制された憲法上の拘束によってではなく、自らの意思によって選択した基本的政策として、平和維持のあらゆる努力を継続することを意味するにすぎない。つまり、それは日本が通常の自由な主権国家となり、ふたたび自己の運命の主人公になるということを象徴する行為にすぎない。


 回復すべきは交戦権である。それは、進んで戦をするということではなく、戦をしないための国家の仕組みである。自民党はさっさと公約を守って集団的自衛権行使容認で過渡的な国防を担保し、立党の精神である憲法改正への道筋を一日でも早くつけるべく、今までの何倍も汗をかけ。少なくとも、政府の足を引っ張る行動など、愚の骨頂だ。

江藤淳: 一九四六年憲法 - その拘束


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