FC2ブログ

私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2013年12月05日
月別アーカイブ  [ 2013年12月 ] 

そもそも「現状変更」の定義が違う

← 応援クリック、ありがとうございます。

 米バイデン副大統領が来日し、一昨日、安倍首相と会談した。国会とマスメディアが特定秘密保護法案で日夜祭を繰り広げる中、外交問題においては、支那が勝手に設定した防空識別圏への対応が目先の課題となることは明白だった。得られた果実は非常に小さく、より大きな失望が東アジアを覆うことになったように思う。

 日本から見れば、オバマ政権は、近年稀に見るサイテーな政権である。青山繁晴氏は、オバマ政権のアジアシフトが“経済と国内の雇用対策のための政策”だと解説したが、さもありなんだ。世界の警察の看板を降ろした米国の影響力は、特に安全保障の分野においては、衰退の一途をたどる。その米国に安保を依存している日本の防衛力は、当然ながら比例して落ちて行く。この状況が良いはずはない。

 安倍・バイデン共同声明において、安倍首相は「力による一方的な現状変更の試みを黙認せず、日米同盟に基づき、引き続き緊密に連携して対応することを確認した」と発言し、バイデンは「深い懸念」を表明した。バイデンはその懸念を、習近平にも伝えたと見られる。

 そもそも、この「現状変更」の意味が、日米で食い違っているのではないだろうか。

安倍首相とバイデン米副首相

 日本が認めない「現状変更」とは、尖閣が日本の領土であり、かつ実効支配しているという疑いもない事実に則り、尖閣を取り巻く領土、領海、領空に対する侵略は許さないという意味である。これを変更しようと、領土問題が存在するかの如く振る舞う支那への対抗も含んでいる。

 ところが、米国が許さない「現状変更」は、もっと安直なものだという確信を、私は持っている。米国が意味する「現状」とは、尖閣を挟んだ日中に緊張はあるものの“紛争が起きない状態”のことであって、このままお互い何もするなという意味であるように思う。ひとたび緊張が紛争に発展すれば、米国は日本に駐留する米軍を動かさざるを得ない。尖閣諸島が日米安保条約の適用対象と公言してしまっている以上、これは米国の義務であり、有事の際に米軍は座して動かぬわけにはいかない。ところが、日本と支那が対立し、日米同盟によって米国が支那と対峙せざるを得ない状況が起きれば、米国の対支貿易に与える影響は大きく、それが米国内の経済、主に雇用に跳ね返る。米国は、日米同盟によって支那を抑止しながら、実は日本にも抑止力を働かせているのだ。

バイデンときんぺー

 日本に必要なのは、日米同盟を利用しつつ、その過程で地力をつけ、自存自衛の体制を構築することにある。オバマ政権の任期は限られているが、現下の共和党の体たらくを目の当たりにすれば、米国の次期政権は、相変わらず、支那に穏便で融和的な民主党出身の人物が担う可能性が高い。(共和党が良いというわけではないが。)オバマの任期はあと3年余りで、次期親中政権がその次の4年を務めあげれば、この先7年は支那に当たらず障らずという状況が続くということになる。7年間、日米同盟だけで、日本は持ちこたえることができるのか。

 こんな状況下で、特定秘密保護法案を国会で祭りにし、あたかも国会が発声練習の場であるかの如く野次を飛ばす議員諸氏を見ていると、もう溜息しか出てこないのだ。この法案には欠点があることは事実だが、秘密保護が必要であることもまた事実だ。国会の終盤で政局化を狙うだけの野党には、早々に退場願いたい。いま日本に必要なのは、存続のための課題解決である。日本が危機管理モードにあることを忘れてはいけない。日米安保を国家存続の担保とするだけでは、将来、日本が五星紅旗の六番目の星になることにもなりかねない。まず認識しなければならないのは、国家の運命まで同盟に頼ってはならないということだ。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
当ブログはブログランキングに参加しています。ご面倒ですが、是非ともバナークリックをお願いいたします。
にほんブログ村 政治ブログへ
バナーが表示されない場合はこちらから。
人気ブログランキング | にほんブログ村 政治ブログ | FC2 ブログランキング

[ 2013/12/05 07:31 ] 外交 | TB(0) | CM(6)
カレンダー
11 | 2013/12 | 01
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
Banners
人気ブログランキングへ

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ



憲法改正を実現する1,000万人ネットワーク 美しい日本の憲法をつくる国民の会
twitter
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ