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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2013年04月10日
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埋没するみんなの党

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安倍総理と、日本維新の会の橋下、松井コンビが、首相官邸で会談した。
表向きの会談目的は、大阪府・市からの陳情ということだったが、陳情をいきなり首相に上げることに無理があるし、第一、首相官邸で会談する必要性が見当たらない。会談目的は政局だったと考える方が自然だろう。陳情があったとしても、安倍総理との会談の前に会った菅官房長官のところで方はついているはずだ。
もともと、橋下氏が大阪のローカル政党だった大阪維新の会を全国区にするため、首都の顔が必要だと考え、安倍氏に党首を要請したことは周知の事実である。安倍首相も橋下氏も、お互いウマがあっていると思っている。護憲派が喚き続ける中、維新は石原色の強い綱領を発表し、改憲路線に一歩も二歩も踏み出した。憲法改正を悲願とする安倍首相には心強いパートナーと映るに違いない。

維新は、自らの路線を“是々非々野党”と位置付けている。だが私は、維新が夏の参院選後の連立政権入りを目指していると信じて疑わない。どう考えても、公明党の理念と比較すると、維新の理念のほうが自民党には近しい存在だ。そのことをアピールするために、維新は96条改正を強く打ち出した。橋下氏は案外、官邸で、「公明党と組んでいては、憲法改正ができませんよ」と囁いたのではないか。
公明党としては面白くないだろう。

だが、もっと面白くない政党が存在する。みんなの党だ。
“みんなの党”という政党名そのものが「センスがねぇなぁ」と感じさせるこの政党。実は、渡辺喜美の独裁政党だと言われる。渡辺喜美と、幹事長の江田憲司の不仲は有名である。野党としては致し方ないところなのだろうが、政権政党との思想の違いを出そうと毒を吐くところに、この政党の胡散臭さが漂う。
喜美率いるみんなの党は、昨日、こう切り出した。

 みんなの党は9日の役員会で、憲法改正について「前面に掲げて次の参院選を戦うことはしない」との方針を確認した。改憲を強く志向している自民党と日本維新の会との違いを明確にする狙いがあるとみられる。


野党が政策による与党との差別化を行おうとするのは、世の常である。理念や政策が同じであれば、存在意義を失うからだ。政策や理念すら確定できず、差別化以前の未熟さを露呈した民主党は、だから国民から忘れ去られようとしているのだ。
渡辺喜美はいつも威勢がいい。たまに毒舌を吐きながら、プレゼンスを誇示する。だが、その毒舌に品格がないから、支持に結びつかない。覚えている方も多いだろう。昨年5月の党首討論で、自民党の時間をもらった善美は野田首相(当時)に「出来損ないの自民党みたい」と暴言を吐いた。恩を仇で返すことすら平気なのだ、この男は。

今度も、自民と維新が政策的協調路線を取るそぶりをみせた憲法96条の改正論に冷や水をかけるような行動に出た。幹事長の江田憲司は、「憲法改正の前にやるべきことがある。政治改革や公務員制度改革が先であり、国民が身につまされている生活、経済、福祉の問題に注力していくのが党の立場だ」と語った。
公務員制度改革は、みんなの党の一丁目一番地だから、返す言葉があるとすれば、「好きなだけ言ってろ」である。だが、この党は憲法によって拘束される国家の自衛や防衛の制約などをどう考えているのか。公務員改革や福祉は国内問題だ。だが、ミサイルが飛んでい来る時期は、我が国がコントロールできるものではない。つまり、有事は明日あるかもしれないのに、それは二の次だと言っているのに等しい。

みんなの党は見栄で政治をやっているようにしか思えない。
そしてその見栄っぱり振りは、渡辺喜美という政治家のキャラクターそのものである。
直近の時事通信の世論調査では支持率僅か1.4%、新報道2001の調査では2%。この政党が将来輝きを増し、政界の中枢に位置することはないと断言する。


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[ 2013/04/10 07:45 ] 政治 | TB(0) | CM(2)
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