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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2013年03月06日

支持率が高いからこそ、安倍首相には憲法を語って欲しい。

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「創生『日本』」の勉強会には何度か参加したことがある。
2007年、故中川昭一氏が中心になって興した「真・保守政策研究会」が母体であるだけに、保守政治家として最も信頼がおける議員が集っている。
あくまで個人的には、この超党派の議連が政党化され、国政を担ってもらうのが理想だ。今は安倍自民を支持するものの、総体としての自民党は保守政党とは言えない。先の衆院選を期に、長老議員や左寄りの議員が議席を失ったことは、自民党の浄化には良かったと思うが、やっぱり???と思わせる議員も党内には居るのだ。サヨク政党が多い中、しっかりとした保守の精神に根差した政党は必要である。

その「創生『日本』」が昨日5日、政権交代後はじめて総会を開いた。
活動方針には、「『憲法改正』に向けた政治の流れを強める」との項目が入ったという。「憲法を改正する」という強い宣言でないところには不満は残る。この活動方針ですら、安倍政権の安全運転の一環だとしたら、少々発破をかけたい気持ちにもなる。

同じく憲法というイシューで、あの小沢一郎が先月28日、生活の党所属国会議員らを対象にした「日本国憲法講義」を開いた。既に報道にある通り、「晋三さんの、96条改正だけを先にやってみたいというのは、学問的、論理的、理念的にへんちくりんな議論だと思う」と、安倍首相の改憲論を批判した。
お笑いなのはその後だ。
森ゆうこ生活の党代表代行から、「日本維新の会の石原慎太郎共同代表のような『(連合国に押しつけられた)今の憲法を捨てる』という主張は筋が通っているんでしょうか」と質問され、小沢はこう答えたという。

「うーん、憲法の無効論は理屈上は正しいと思うが、石原さんの主張に僕は生理的には賛成ではないな。制定されて70年近くなり、憲法の理解も定着しているので、新しく作り直す必要性は感じていないね。だが、今の実態にそぐわない部分もあるので、えーー、そこだけ改正するという点については冷静な議論の中では大いに結構だと思う」


一体何を言っているのか、さっぱりわからない。
答えにもなっていない。
私はこのブログで、「小沢という政治家には政策がない」と度々批判してきたが、憲法論についても同様で、出てきた言葉はかくも稚拙かつ曖昧なものでしかなかったのだ。小沢シンパのブログを読んでみると、“博識”などという美辞麗句で絶賛されているが、全くヒットが打てない打者に、“次はホームランだ”と期待を寄せているようで、哀愁すら感じてしまう。

さて、話は安倍政権に戻る。
目下、安倍政権は順風満帆である。支持率も高い。しかもその支持率は、歴代の内閣と違い、低下どころか上昇傾向にある。
デフレ脱却に向けた経済対策は明らかに国民の支持を得ており、今後、参院選までにあるハードルと言えばTPPぐらいだろうと思う。
この支持率が高い状況だからこそ、私は安倍首相に憲法をもっと語って欲しいのだ。
勿論、今の状況がそれをなかなか許さないということは理解できる。何せ連立与党を組むのが公明党である。この党は憲法に対して消極的であり、“加憲というまやかし”で護憲を是とする政党である。国会対策上、公明党に配慮しなければならない事情はあるけれども、逆に憲法論議を活発化させ、公明党を揺さぶるぐらいの姿勢が欲しいのだ。
何も勇ましいことを求めているのではない。
安倍晋三という政治家が目指すものは、戦後レジームからの脱却であるはずだ。その戦後レジームの中核を成すのが明らかに一九四六年憲法なのだから、それに立ち向かわないのなら、私がメディア越しに見ているのは、政治家安倍晋三ではない気がするのだ。

憲法に手を付ける日が一日伸びるごとに、尖閣を失う危険性が反比例して増す気がしてならない。


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