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安倍政権が誕生してから、国内外でこの政権を右傾化と呼ぶ場面が多い。
多くは特定アジアの国々と内外のメディアが好んで使うこの「右傾化」という言葉は、何か批判を受けそうなことをやらかした場合のエクスキューズとして使われるケースが多いようにも思う。
下記の李明博のインタビューがそのよい例だ。
李大統領、天皇謝罪発言「実際より誇張され伝わった」=韓国 (サーチナ)
韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は、韓国紙、東亜日報のインタビューで、2012年8月に天皇陛下の訪韓条件として謝罪を要求したことについて、「実際よりも誇張されて伝えられた」と話した。複数の韓国メディアが報じた。
李大統領は「日王は(私の発言後に)『謝罪する用意もあり訪韓したい』と明かしたそうだ。実際よりも少し誇張されて伝わった」と語った。
同年の竹島上陸については、「(当時)日本の内部は急速に右傾化していた。(日韓首脳間で)対話をしてみたが、野田首相もどうにもならないレベルだった。日本で右傾化が競われ、独島問題、歴史問題、慰安婦問題が深刻になりそうだった。誰かがブレーキをかけなければならないと思った」と主張した。
同紙の記者が、「竹島上陸で日本国内の韓流ブームが停滞するなど、日韓関係に影響を与えたのではないか」と質問すると、李大統領は「日本の右傾化の中心は独島問題ではない」と発言。「なぜわが国の大統領は一度も独島に行かなかったのか疑問に思い、3年前から準備していたが、天候問題で行けなかった。私は独島に行っても『独島はわが領土』とは言っていない。なぜなら当然わが国の領土だからだ」などと述べた。
本題に入る前に、この天皇陛下の『謝罪する用意もあり訪韓したい』というのは、女性自身が書いた記事がソースであると考えられる。下世話話の多い週刊誌の記事まで引用するという低俗さに、呆れるばかりだ。
さて、“右傾化”とはそもそもなんなのか。
大辞泉では「思想が国粋主義・ファシズムの右翼的な立場に傾いていること」とある。もう少し深掘りすると、“国粋主義”は「自国の歴史・政治・文化などが他国よりもすぐれているとして、それを守り発展させようとする主張・立場。」と解説されている。
つまり、李明博が言っていることは、「日本は、日本が韓国よりも優れていると考える傾向が強まり、その傾向が独裁的な政治や暴力(=ファシズム)に傾斜している」から、そんな日本を牽制するために竹島に不法上陸したということになる。
加えて言うなら、「自国の歴史・政治・文化などが他国よりもすぐれている」のは、他国の育んだ文化を横取りし、何でも無理やり韓国起源にしてしまう韓国の方である。
こうやって言葉の意味を紐解いていくと、李の言質は、日本の現実を全く理解いない戯言だということが簡単にわかるのだ。
実はこの右傾化という言葉は、国語を適切に扱うべき新聞等のメディアでも頻繁に登場するし、現政権に批判的な政党や政治家もよく使う。
ところが日本の政界にこの右傾化などという現象は起こっておらず、日本の政治の実態を表わしてもいない。この言葉をよく使う福島瑞穂や菅直人の立ち位置が、極端に左側に傾斜しているだけのことなのだ。彼等のバランス感覚から考えると、憲法改正や自衛隊の国防軍化、日の丸、君が代などが右への急激なシフトと見えるだけであって、日本が国粋主義やファシズムに走っているのでは、決してない。
右傾化という言葉は、真っ当な政策を国粋主義としか捉えられない、非常に屈折した思想を持つ政治家やメディアのプロパガンダなのだ。そういうプロパガンダに、国民は騙されてはいけない。
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