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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2012年12月23日

竹島の日行事の政府主催見送りに端を発した保守層分断についての考察

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今日は、いま保守層のあいだで意見が真っ二つに割れている「竹島の日記念行事の政府主催を延期」と、それにかかわる自民党外交に対する批判について、批判を承知で自分なりの考察をしてみようと思う。

まず、公約云々の問題だ。
自民党の政権公約ファイルの「外交・安全保障」部分には、竹島の日の政府主催云々という記述は存在しない。その記述が存在するのは、Jファイルのほうだ。
問題はこの政権公約とJファイルの相関関係なのだが、

・政権公約の詳細版がJファイルである
・政策面での理念や目標を記したものがJファイルであり、Jファイル=公約ではない

というふたつの解釈がある。
私の解釈は後者の方に近いが、かといって、自民党が万人がそれで納得するだろうと考えているとしたら、それは甘すぎる。
国民の間には、李明博が竹島不法上陸で超えてはならない一線を超え、加えて天皇陛下を侮辱した発言の後始末をしないままに消えようとしていることに対し、まだ怒りや憤りが残っている。これが国民感情というものだ。
自民党は、そういう感情を支持として得たことを含めて、政権政党の座を獲得したことを忘れてはならない。

安倍総裁

もうひとつの批判は、韓国と支那に対する特使派遣についてである。
そもそも両国に特使を派遣すること自体が土下座外交だという批判は、非常に短絡的であるように思う。
特使が伝えようとしているメッセージの内容を知っているのは、現時点では当事者である。それ以外は誰にもわからない。
これが民主党政権であれば、「支那様、韓国様の仰せの通りに致します」という内容なのだろうが、「これからは民主党政権とは違うアプローチをしますよ」という内容であれば、特使派遣の意味は全く違ってくる。
どちらも憶測である。だた、メディアの「対支、対韓関係を重視する方向」という報道に惑わされ、短絡的な答えを見つけようとする動きは禁物であるように思う。

「尖閣諸島への公務員常駐見送りの検討」についても、批判が相次いでいる。
これも根本的には竹島の日行事の政府主催と同じだ。
公務員常駐は尖閣防衛のひとつの手段であり、もうひとつの国土防衛、尖閣防衛に関するアプローチは、安倍次期首相が就任後最初の外遊先として米国を選んだことによって、既に強い意志を示している。

ネット上で飛び交う外交批判を注意しながら見て行くと、論点をきちんと組み立てた上で外交批判をしている方々と、単なる嫌韓、嫌支感情だけで批判している方々と、意見には二種類のアプローチがあるように感ずる。
ひとつ言えることは、安倍総裁が首相に就任したその日から、バラ色の日本が突然現れるという期待は過大であるということだ。
政権交代以前の自民党外交も褒められたものではなかったが、李明博の竹島不法上陸、支那の尖閣接近の直接の原因となったのは、民主党の理念なき外交にある。言うならば負からのスタートだ。
その負からのスタートを切ろうとしている新政権に、公約は全て初年度から実現すべきだとするのは、多少極端であるように感ずる。衆議院の任期が4年であり、公約も4年間の執政を根拠としたものだろう。
来夏の参院選で勝利し、安定政権を確立することなしに、自民党公約の実現はあり得ないわけで、今の保守層分断を喜んでいるのは戦後レジーム派や敗戦利権者であるという事実を、片時も忘れてはならない。

ただ、有権者として、自民党や安倍氏に批判を含めてメッセージを送ることは、政治家と有権者のバランスを保つ上では重要だ。批判を封印し、口をつぐむことは、かえって政権の迷走を生む可能性もある。
「どんどん意見すべし」である。


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