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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2012年12月19日

青山論文の衝撃 ~ 『石原・橋下共和制主義者』説

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昨日発売の新潮45に、青山繁晴氏の衝撃的な論考が掲載されている。
タイトルは、『深部に潜む次の危機 橋下、石原を繋いだ「脱天皇」』だ。

この論考が伝えようとしているのは、日本維新の会の共同代表に就任しようとしている石原慎太郎、橋下徹両氏が、日本の伝統を守るどころか破壊しようとする共和制主義者ではないかという点だ。
実は私は、青山氏がこの説を語るのを、以前聞いていた。
11月末に、東京で青山氏の講演があり、氏はそこでこの説を披露していたのである。
但し、青山氏の講演は内容はオフレコという約束であり、録画、録音もNGであるため、ブログには書かないでいた。実際のところ、書こうにも、この説を自分の中で消化しきれないでいた。
そこで、拙ブログの、聡明で尊敬できる読者の方とメールでやり取りし、情報交換をし、裏取りを始めた。断片的ではあるものの、徐々に情報が取れてきた。
但し、この衝撃的なイシューは、いちブロガーごときが簡単に述べる性質のものではないので、やはり書くのを躊躇した。
そんななかで、青山氏のこの短い論文が発表された。

石原慎太郎、橋下徹は、共和制主義者なのか?

現職国会議員の引き抜き以来、失速感が否めなかった橋下維新だが、それでもこの衆院選にあたり、橋下氏は大阪を中心に、期待を集める存在であったことは間違いない。
石原「太陽の党」との合併は、周囲の反対を押し切ったものだった。
なぜ橋下は、そこまでして石原氏と組んだのか。
青山氏はこう述べている。

この(※注:原発政策など)迷走の打撃は、総選挙に置いて致命傷のひとつとなった。しかし橋下には、石原しかなかった。石原慎太郎との結びつきほど深いものはあり得ないことを、橋下は知り抜いていたからである。
 ではその深部の結びつきをもたらしたものは何か。
 共和制主義である。
 すなわち天皇陛下のご存在なき日本国への夢である。
(抜粋)


青山氏は、石原氏に関しては、過去の石原発言に根拠を見出している。
過去の発言とは、下記のようなものだ。

「天皇が国家の象徴などという言い分は、もう半世紀もすれば、彼が現人神だという言い分と同じ程度、笑止千万で李の通らぬたわごとだということになる、というより問題にもされなくなる、と僕は信じる」
(文芸春秋1959年8月号)

「ぼくは天皇を最後に守るべきものと思っていないんでね」(三島との対談)


そして青山氏は、三島の「非常に無垢ではあるけれども、天皇制反対論者」(新潮社発刊の決定版三島由紀夫全集第40巻・対談2)という石原評を添えている。

石原氏は、東日本大震災の折に被災地に行幸・慰問された今上陛下に対して深い尊敬は持っているが、石原氏にとってその尊敬は、制度としての天皇陛下のご存在とはまったく別問題だ、と青山氏は指摘する。

橋下氏は周知の通り、思ったことをストレートに出す類の人物である。脳裏にある思想も出やすいように思う。
橋下氏に関しては、青山氏はもっと辛辣だ。
青山氏はこう手厳しい表現を用いて、橋下の思想を突いている。

橋下の「天皇なき日本への希求」は、石原よりはるかにリアルな、呪いから出ている。天皇陛下のご存在こそが、日本社会に身分差を生んでいるという認識である。


そいて青山氏の橋下評は、石原氏のケース同様、橋下氏自身の発言に根拠を見出している。

「いずれにせよ、天皇は責任を取れない。最終責任を取れる存在がないのが、現在の日本の最大の問題のひとつだ。」

 彼の真意を、私はこう忖度した。
「俺こそが日本の責任を取ってやる」


もともと、太陽と合併する前の旧維新の会が「首相公選制」というお題目を出して来た時点から、胡散臭さが漂っていた。旧維新に尊王精神がないという指摘は、以前から多かった。
しかし、石原氏や橋下氏が本当に共和制を求めて国政に進出してきたとするなら、胡散臭いどころの話ではない。女性宮家の創設話は立ち消えたが、女性宮家とは次元が違う。そもそも共和制とは、皇室を無きものにしようとする主義であり、日本の国体を破壊せしめんとするものだからだ。

青山氏が鳴らすもう一点の警鐘は、実は共和制主義なるものは、戦後の日本政治に人知れず根付いているという点である。
中曽根元総理が、安倍晋太郎、竹下登、宮沢喜一という3名の後継総理候補者の中で、“宮沢は本質はアメリカ流で、昭和天皇崩御にかこつけて天皇の法的地位を変えてしまいかねない”と見做し、“忠実に天皇陛下をお守りするのは竹下しかいない”と判断し、竹下登に譲位したそうだ。自民党が宮沢という脱天皇論者を抱え込んでいたということだ。
ちなみにこの宮沢像は、私が以前書いた、宮沢の「天皇は総理官邸の門番」発言と符合する。

本人の人となりを直接知らない有権者が、政治家の本質を見極めるのは、至難の業である。メディアは嘘をつくし、干されることを覚悟で過激なことを暴露する評論家も少ないだろう。
青山氏の『深部に潜む次の危機 橋下、石原を繋いだ「脱天皇」』は、政治家の顔に隠されているかもしれない信条を、考察を加えた上で読者に情報として提供する論考である。
私自身はこの説に、今は賛成とも反対とも言えない。もう少し掘り下げてみようと思う。しかし、論考は一定の説得力を持つと感じる。
興味のある方は、是非ご一読いただきたい。



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