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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2012年12月10日
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衆院選 ~ 憲法問題における大同小異の重要性

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例え日本を憂う気持ちがあったとしても、その憂いや主義主張が原理主義化するのは如何なものかと思う。
自分の主義主張をしっかり持つことは良いことだが、その主義主張と相容れない意見を持つ人を頭ごなしに批判するのは良くない。
例えばこんなことがあった。
数ヶ月前、保守論壇の知性ともいえる櫻井よしこ氏がTPP交渉参加に賛成すると述べた。その途端にTwitterでは、「櫻井よしこは売国奴だ」とか「見損なった」というツイートが散見された。それはあたかも、TPP交渉参加に賛成の姿勢を見せた途端に、それまでの櫻井氏の傾聴すべき言論が全否定されるかのようだった。
世の中に自分のコピー人間は存在しない。存在しないのであれば、意見の相違があるのは当たり前のことである。
ただひとつの意見の相違で、特定の人物を丸ごと排他するという姿勢は、大局を見失う元となる。

それと同じことが、憲法改正議論と憲法破棄議論にあるように思える。
私は原理原則として、1946年憲法は無効であり、それを破棄した上で自主憲法を制定するという立場を支持する。
この憲法が制定された経緯を知れば、そう考えない方がおかしいとさえ思う。
南出喜久治/渡部昇一共著の「日本国憲法無効宣言」は、私のバイブル的な書籍のひとつだ。
念のため、2011年11月に書いたブログ記事から引用する。

拙エントリー: 憲法改正が選挙の争点になる日を (2012/12/09)

もともとは、松本蒸治博士が中心になって作った日本独自の憲法甲案・乙案をGHQに提示したところ、こんななまるいものではだめだと言って、アメリカ側の原案を提示し、もしこれをのまなければ天皇陛下のお身柄に変化があるかもしれないと、脅しをかけたのである。
幣原喜重郎当時の幣原喜重郎内閣の使命は、GHQの占領政策から国体を護持することにあり、天皇陛下にGHQの手が及ぶことはどうしても避けなければならなかった。
実は、幣原内閣がGHQに提出した憲法改正草案要綱には、「天皇ハ軍ヲ統帥ス」という規定と、「天皇ハ帝国議会ノ協賛ヲ以テ戦ヲ宣シ和ヲ講ス」とまで規定している。
つまり、時の幣原内閣に戦争放棄の概念などなかったのだ。

しかしGHQは、戦争放棄の概念を含めた憲法草案(現行憲法)が日本政府から出され、GHQがそれを承認したという体裁をとり、それを事実として、検閲統制下にあった日本メディアを使って日本全国に公表した。
この出自を知って、それでも憲法改正は必要ないというなら、それは日本がいまだに米国の属国であることを肯定することと同じではないか。


先ず、この総選挙で、自主憲法制定を掲げているのは日本維新である。維新は、太陽の党から政策面で大幅な譲歩を勝ち取ったため、それまでの「憲法9条の是非は国民投票で」という曖昧な部分を消し、対憲法スタンスは太陽に譲ったのだろう。
ところが、候補者の数、質を見れば、維新の会はどう転んでも比較第一党にはなれない。
即ち、現時点において選挙後の勢力を想定すれば、自主憲法制定は成就しないというのが真っ当な見方だ。
自民党は憲法を改正すると言っている。
安倍総裁は「憲法破棄論は一種の革命だ」という意見を持つ、憲法改正論者だ。憲法破棄に対しては否定的だ。
このことに対し、ネット上では安倍総裁に批判的な憲法破棄論者が存在する。
ただ、改憲派と破棄派の対立は、結局は現行憲法の存続を助長するということに繋がる、危険な道である。

共通の敵は、明らかに護憲派だ。
改憲派と破棄派の対立は、護憲派に与するだけなのである。
護憲派の急先鋒である社民党の福島瑞穂氏は、NHKの番組でこのように語った。

今度の選挙の争点は憲法改正だ。自民党が、国防軍の設置と集団的自衛権の行使をうたっている。これは、米国とともに世界で戦争をできる、戦争することが違憲ではない、ということになる。戦後の67年間を根本的に変えることだから、憲法9条を変えさせないためにがんばる。


護憲派が憲法を争点化してくれた。これは歓迎すべき兆候である。
恐らく戦後、今回ほど憲法改正に近づいた選挙はない。
であれば、憲法改正派も破棄派も原理主義を捨て、護憲派に対峙すべきである。
それこそが大同小異というものだろう。



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[ 2012/12/10 07:44 ] 政治 | TB(0) | CM(4)
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