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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2012年09月13日

石原伸晃氏の「支那は攻めて来ない」という甘すぎる認識

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世間では、民主党代表選は野田の再選で決まりという論が専らだ。
他に鹿野、赤松、原口という3人が出馬しているが、青山解説によれば、鹿野、赤松は大臣ポスト狙い、ラグビーボール原口は党内でのポジションの確立が狙いだそうだ。
下野がほぼ確実視される民主党の代表選は、ほぼ出来レースの様相を呈してきた。
注目は、次期代表のもと、いつ解散総選挙に踏み切るかだけである。

一方の自民党総裁選は、候補者乱立によるガチンコの様相だ。
昨日、安倍晋三元首相が出馬を表明したが、政策面で憲法改正を全面に出すところが安倍氏らしい。総裁としての政策というより、総理大臣としての立場を見据えたものだからだ。
既に出馬を表明した町村氏、今日にでも出馬表明する林氏を含め、5人が争うことになるが、実質的には安倍、石破、石原の三つ巴という見方が強い。

そんななか、石原伸晃氏の発言が話題になっている。
石原氏は11日の報道ステーションに出演し、総裁選立候補に際して政策面に関する質問に答えた。その中での尖閣問題に関する発言である。

古舘「中国がどういう風に攻めて来るか?仮に攻めて来た時の対策は?」
石原「攻めて来ませんよー。誰も住んでないんだから。」
古舘「攻めて来ないと言いきって良いんですか?!」
石原「そりゃーもちろん周りには来ますよ?あそこはいい漁場だから。」

 
石原伸晃このやり取りを聞いていて、思わず脱力した。腰が抜けそうになった。
自民党総裁選の有力候補をして、この程度の認識である。
人が住んでいないから攻めてこないなら、世界中の無人島は略奪し放題である。勝手に上陸して旗を立て、領有権を主張した者勝ちという、無秩序を肯定するようなものだ。
「誰も住んでいないから攻めてこない」という理論は、〝平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼する〟ことを盲信しているのではないかと疑われても仕方のないものだ。思考が戦後レジームそのものである。
ある意味で、武力をもたないから武力攻撃を受けないという、どこかの政党の党是と似ているふしもある。
親父が聞いたら卒倒するのではないだろうか。

昨日で1年半が経過した東日本大震災の教訓は、想定外という逃げ道の否定である。
為政者はあらゆる事態を想定し、優先順位を付け、優先度の高い案件から法律を作り、カネを付ける。全てとは言わぬまでも、それが国会議員の最も大事な仕事である。
内政ならともかく、外交・防衛分野では、相手国が日本の意のままに行動するわけもなく、あらゆる状況を鑑みて、防衛策を施す必要がある。それが必要ないというなら、国政に携わる資格すらない。
特に尖閣諸島の場合は、支那の工作船がすぐそこまで迫っており、先月は上陸まで許す始末だ。これは民主党の許し難き失政であり、外交・防衛の汚点であるが、それだからこそ、自民党にはより現実的な対処が求められるのは当然だ。
支那では、一昨日からテレビで、尖閣諸島地方の天気予報が開始されたそうだ。
迫り来る危機に対応できる為政者を選ばなければ、日本の支那属国化がより現実に近づく。
支那がプロパガンダ国家であるのは韓国と同じだが、そのプロパガンダのなかに、「沖縄はもともと支那の領土である。だから取り返しにいく」というものがある。沖縄の奪取について、既に正当化を始めているのだ。
尖閣を〝革新的利益〟と定義した支那にとって、何もしないことは自国民への裏切りを意味する。彼らが最も恐れているのは、民意の怒りの矛先が、共産党一党独裁体制に向かうことだ。国を纏めるためなら、軍事衝突とはいかないまでも、尖閣に手を出してくることは大いに可能性がある者として認識され、議論され、対応策を検討すべき案件だ。

石原伸晃氏の認識では困るのだ。
総理大臣は、自衛隊の最高指揮官である。
この立場について、最近最も憂慮された人物は菅直人だが、伸晃氏の認識でも心もとない。
一昨日、この政治家の言葉の軽さについて書いたが、まさしくその例証となるようなコメントである。
「支那に尖閣を取られたのは想定外で下」では済まない。
自民党総裁選の有権者は、責任をもって投票してもらいたいものである。


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