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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2012年05月18日
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「無意識過剰」の人、石原慎太郎

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時事通信の今月の世論調査結果が出た。
内閣支持率は、先月から微増で23.3%。不支持率が55.5%。
微増と言っても、危険水域をうろちょろしていることに変わりはない。
内閣を支持する理由は、「他に適当な人がいない」9.9%、「首相を信頼する」6.8%、「誰でも同じ」6.7%の順であり、消極的支持が多数を占める状況も変わらない。
しかし、内閣支持率より悲惨と言えるのが、政党支持率である。
民主党の支持率はわずか9%(前月比マイナス0.5%)で、自民党は11.9%(同マイナス1.5%)、第三極として「次期衆院選では確実に議席を伸ばす」と言われていたみんなの党にしても、僅か1.6%の支持率にとどまる。
共産党、社民党等の左派を合わせてもみんなの党と同等の1.6%。
それに引き換え、支持政党なしという無党派層は、全体の7割を占めるに至る。
大阪維新の会の発信力や、既得権との闘いが注目を集めるため、既成政党の支持が総体的に下がることは考えられるが、既成政党が全て合わせても3割足らずの支持しか得ていない事態は、それ自体が異常だ。

そんななか、石原慎太郎が動いた。
政治塾の立ち上げである。

石原知事「身を捨ててもいい」新党視野に政治塾 (読売新聞)

 新党構想の「白紙」を宣言していた石原慎太郎東京都知事が17日、再始動した。
 石原氏は、秋田県由利本荘市で開かれたたちあがれ日本の会合で「新しい風、波を政界に起こさなかったら政治はよみがえらない。そのためなら身を捨ててもいい」と述べ、新党結成を視野に入れた動きを進める考えを表明。また、次期衆院選の候補者を養成する新たな政治塾を開講する考えも明らかにした。
 石原氏は、塾開講の狙いについて、「フレッシュで発言力と勇気のある政治家を作りたい」と強調した。地域政党・大阪維新の会(代表・橋下徹大阪市長)の「維新政治塾」の存在が念頭にあるとみられる。


いま政治塾が花盛りだが、橋下、松井の大阪維新、愛知の大村、そして首都圏の石原慎太郎が、国政を見据えた政治家養成のための政治塾を揃い踏みさせる。
野田政権にとっては、内憂外患の内憂部分に、新たな第三極の台頭と圧力が加わることになる。
これでは衆院解散も遠のくだろう。
与党にとっては、最初から負けるとわかっている戦だ。
ただ、解散が遠のけば、国民が望まない政治体制が続くことになる。
異常なるストレスだ。
そのストレスが第三極への支持をさらに助長することになれば、少なくとも来年夏までは、政治が不毛な無限ループに陥る。

かつて、石原都知事の盟友であった故江藤淳が、石原慎太郎という政治家を非常に的確に表現している。下記は平成11年、江藤が産経新聞に寄稿した文章の抜粋だが、石原慎太郎を「無意識過剰」の人と定義している。

「サルは木から落ちてもサルだが、政治家は選挙に落ちれば只の人だ」というのは、確か往年の政客大野伴睦の名言だったはずである。だからこそ、洋の東西を問わず政治家は、汲々として選挙民の意を迎えようとする。なかには選挙違反をしたり、買収を試みたりする手合いが現れる所以である。
 ところが石原慎太郎は、かつて参議院全国区に出馬したとたんに三百万票を獲得し、衆議院に移ってからも二十五年間、国政選挙で敗れたことがなかった。美濃部元都知事に惜敗したときですら、二百三十三万票は取っていたはずである。その石原が、今度はあとから出て来て、「NO」といいながら百六十六万票をカッさらって行った。明石康、鳩山邦夫以下の「政党候補」の顔色もあらばこそである。
 とはいうものの、三月のこの欄にも記したように、私はかならずしも「無党派層」なるものの存在を信じているわけではない。しかし、選挙民の、はっきりとは言葉にすることのできない喜怒哀楽を信じている。その点で石原慎太郎は、他のすべての候補者とひと味もふた味も違っていたのである。
 何故ならこの「必要条件の天才」は、同時にまた「無意識過剰」の人だからである。「無意識過剰」であるが故に、他人からああ思われはしないか、こう言われるのではないかと顧慮することがない。したがって、凡百の人間ならいつも抑制せざるを得ない喜怒哀楽を、惜しげもなく露わにして憚ろうともしない。
 その点で石原慎太郎は、一方では「この野郎、いいたいことをいいやがって」という反感をかき立てながら、その半面「よくぞいってくれた。その通りじやないか」という熱い共感を、いつも深く掘り起こすことができた。そういう共鳴者が百六十六万人もいたからこそ、石原新都知事はあたかも凱旋将軍のごとく、東京都庁の主になったのである。

石原が鳩山邦夫、舛添要一、明石康、柿澤弘治らを破り、都知事選に勝利した直後に書かれたものだ。
約1年前に都知事四選を果たし、先月は突然尖閣を買うと宣言し、共鳴者の寄付は7億円に達しようとしている。石原慎太郎でなければ、7億なんてカネは集まらなかっただろう。
まさしく「よくぞやってくれた。その通りじやないか」である。
発信力、発想力、実行力、突破力・・・。
先の都知事選で公約を聞かれた石原候補は、「同じことをやるんですよ」と言ってのけた。世論迎合は一切しない。
これらを兼ね備え、世論に無頓着ではないが、さりとて迎合しようとはしない。
石原慎太郎の信条、理念、政策を受け継ぐ人が出てきても、「無意識過剰」を継承できる政治家が輩出できるかは、少々疑問である。いずれにせよ、石原、橋下らが掘り起こす人材には注目したい。


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