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政治の世界では、いま時の人といえば橋下徹大阪市長、石原慎太郎東京都知事らだが、もうひとり強力なキャラクターが存在する。
言うまでもなく、田中防衛大臣その人だ。
何しろ、田中防衛相の国会答弁の拙さたるや、度を越している。市井の民に「誰でも大臣になれそう」だと思わせるほど、大臣の地位を貶めた。
まぁ、多くの国民に、「あいつなら俺のほうがマシだ」と思わせた、ルーピー鳩山という人もいたことはいたが・・・。
田中氏も田中氏だが、任命者の野田首相はもっと悪い。
この人事は、首相自ら日本の国防に穴をあけたようなもので、私はこの人事は
犯罪的だと思っているくらいだ。
防衛相の答弁に失笑する国民は多いだろうが、事が防衛だけに、失笑では済まされないケースだってある。
冷戦時代と違い、いま地球上で紛争の火種を抱えるのは、主に中東と東アジアである。
世界が日本を取り巻く地域に注目している。
原発事故当時に「想定外」という言葉が取り沙汰されたが、国防に想定外がないなんて、誰も約束できないはずである。
田中防衛相は、国会で火達磨状態にある。
野党は、田中氏の防衛相としての資質、資格なしと見て、防衛相としてわきまえておかなければならない認識が田中氏にないことを、国会質疑で証明しようとしている。
・陸自を警護するのはどこの国の部隊か?
⇒ 田中防衛相: 決まっていない(正しくはバングラディッシュ)
・自衛隊はなぜ合憲と言えるか?
⇒ 田中防衛相: 憲法9条棒読み(正しくは芦田修正)
など、一般の国民の教養のためには良いが、基礎的な知識として上記のような事情に精通していなければならないのが防衛大臣だ。結果として、田中防衛相の無能さを晒す事態となったことは、任命時点からの既定路線ではなかったか。
ところがこれらの質問が、政府与党などから「クイズのようだ」と批判された。
断じて言うが、民主党にそのような批判をする資格はない。
民主党議員には、下記2009年1月の産経新聞の記事を今一度読み返してほしい。
麻生首相を「漢字」で挑発 民主の石井副代表 (産経新聞)
麻生太郎首相の漢字の使用、読み方をめぐり、20日の参院予算委員会で、民主党の石井一副代表が首相にかみつく一幕があった。
石井氏は、月刊誌「文芸春秋」の昨年11月号に掲載された首相の手記で使われた「就中(なかんずく)」など12個の漢字を並べたボードを用意し、「相当高度な漢字だ。これを隠して、どれだけ読めるかやってみたかったが、先に渡してあるから今なら読めるだろう」と首相を挑発した。
これに対し、首相は「多分、みなさんが読みにくいのは『窶し(やつし)』ぐらいではないか。後の漢字は普通、みなさん読める」と答えたが、さらに石井氏は「もしそうなら、なぜ未曾有を「みぞうゆう」、踏襲を『ふしゅう』と言うんだ。おかしい。強弁だ」と反論した。
・石井氏の出した漢字12問はこちら
1)就中 2)唯々諾々 3)揶揄 4)畢竟 5)叱咤激励 6)中興の祖
7)窶し 8)朝令暮改 9)愚弄 10)合従連衡 11)乾坤一擲 12)面目躍如
2009年1月 予算委員会で麻生総理(当時)を挑発する石井一(当時民主党副代表)国会を一日開くのに、約1億円の費用がかかると聞いたことがある。
時はリーマンショックの直後であり、この予算委員会は経済対策を議論すべき貴重な場所と時間だった。
そんな状況にあって、この予算委で石井が証明しようと試みたのは、麻生総理(当時)の漢字の読み書き能力の無さであり、国政に必須の知識ではない。当時は、カップラーメンの値段を質問したりと、とてつもなく低俗な質問のために血税が浪費されていた時代である。そして、そんな状況に苦言を呈すべきマスメディアは、便乗して麻生総理への批判を強めていた。
石井の漢字質問は、
ここ数年の国政議論の場でみたなかで最も愚劣な質問である。
麻生氏の肩を持たずとも、石井の質問の意図は、漢字が読めないことをネタに麻生氏をこきおろすためだけのものだったことは容易に想像がつく。
質問のために用意した立派なパネルも、国を良き方向に導くものでもなんでもない。
防衛の勘所を質問する現野党とは比較のしようもないのだ。
石井の漢字質問は、石井自身と民主党へのブーメランである。
こういうおふざけのパフォーマンスを知ってか知らずか、民主党に政権を取らせてしまった国民の結果責任は重く、猛省は必要だ。
いま必要なのは、田中防衛相の辞任である。
国防に“想定外”は許されない。
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