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少し前に、食べログへのやらせ業者の関与が話題になった。
飲食店に対する好意的な口コミ投稿掲載や順位の上昇を請け負う見返りに、その飲食店から金を受け取る「商売」である。
ユーザーの意見が順位を決める構成を持つ食べログにとっては、ユーザーの期待を裏切ることにもなり、同サイトの是正を求めるのが消費者心理というものだろう。
しかし、こういう手合いは以前からあったのも事実である。
私は前職でIT企業に勤務していたが、猫も杓子もWeb2.0という時代に、いくつかのSNS立ち上げにかかわった。
当時はSNSの乱立時代であり、コンサル会社からは幾度も「さくら」を提案された。
SNSを立ち上げる企業は、ユーザーが増えるまで、どうしても賑やかしを求める。活況なSNSでないと、新規ユーザーを集めにくいからだ。「さくら」は賑やかし要員の外注で、ユーザーになりすましてせっせとコンテンツを投稿する。立ち上げ企業の社員も、ユーザーになりすましてコンテンツを増やす。
そういうやり方では長続きしないので、私自身は否定的だったが、この手の商売が当時から成り立っていたことも事実である。
だから、食べログでやらせ業者が出てきた時も、事の善し悪しは別として、さしたる驚きはなかった。
しかし最近、全く別の件で驚きと怒りを覚えた。
GIGAZINE: 1記事500円「出来るだけ、放射能は怖いと思えるような文章でお願いします」今月12日の@SOHOというサイトに掲載された記事で、仕事の募集内容には、
記事の内容と致しまして、東日本大震災によっておこった放射能に関する記事になります。
出来るだけ、放射能は怖いと思えるような文章でお願いします。
また、文章中に指定するリンクを張って頂きます。
とある。

この会社には“前科”があり、Gigazineの記事は、「昨年の2011年12月27日(火)12時41分から29日(木)23時59分まで、同様の案件募集を既に行った前歴があり、「案件の応募数:2件」となっていることから、今までで合計5件、それぞれで本当に記事が作成されたのであれば20本の「出来るだけ、放射能は怖いと思えるような文章」のブログエントリーがネット上に存在することになります。」と指摘している。
これが何を意味するのかというと、放射能被害を奇禍として、それを何らかの利益に結び付ける企業・団体が存在することなのだ。「放射能は怖いと思えるような文章」とあるから、復旧・復興などの事業者とは程遠い。
彼等にとって、放射能被害が大きければ大きいほど利益になるからカネを出す。
言うまでもなく、福島第一原発の原発事故は不幸以外の何物でもないが、この企業・団体にとっては、原発事故の被害者が不幸であればあるほど都合がよいと見える。換言すれば、被害者、被災者の幸せなど重要ではないのだ。
こんな愚劣なことが許されるのか。
このような手合いの存在を知ってしまうと、食べログのやらせ業者など可愛く見えてくるから不思議だ。
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