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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2011年12月02日
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「恨の法廷」 ~ こじれた日韓関係を読み解く

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井沢元彦という作家が「猿丸幻視行」でデビューしたときは、とんでもなく面白いものを書く、凄い作家が出てきたものだと感心した。
しかし、井沢氏はこの推理小説という枠に留まることなく、活動のフィールドを日本史、世界史、宗教らの分野に広げ、氏の代名詞とも言える「逆説の日本史」は大人気シリーズとなった。
そんな井沢氏が1991年、日韓の間にあるわだかまりの根源、相互理解の欠如、掘り下げて韓国の日本に対する嫌悪感という、どうにも厄介な問題に深く切り込んだのが、「恨(ハン)の法廷」だ。
もう20年も前の著作だが、内容はいまだに説得力を持ち、ちょうど韓流ブームが色々と物議をかもしている今にこそ、一読の価値がある作品だ。

恨の法廷「恨の法廷」はSF小説、もしくはミステリー小説の類である。
日韓関係を議論するという内容だが、舞台は死後の法廷という設定で、裁判長は古代中国の神「天帝」、立会人は韓国の神話上の人物「檀君」と、日本からは聖徳太子。
韓国の、「悪いのは全て日本だ。日韓に横たわる諸問題は全て、日帝三十六年(日韓併合)が原因だ。日本の文化も政治も、全部韓国が教えてやったものだ。」という主張に対し、日本側が親鸞、道元、上杉鷹山などの証人を参考人として招致し、その主張を論破していくというもの。
こう書くと、「なんだ、たかが面白おかしく書いた小説じゃないか。」という意見が飛んできそうだが、歴史的な検証作業は実に細かい。

日本が韓国に抱く感情よりも、韓国が日本に抱く感情のほうが、より辛辣で挑戦的である。
即ち、「すべて日帝三十六年が原因であって、このことについて日本が誠意のある謝罪と対応をしないことが問題をより深くしている。責任は日本にあって、韓国にはない。」というのが基本スタンスだろう。
この問題に対して、日本はまともに反論しない。
政治家もそうだし、教育がその役目をまともに果たしていないから、世間に近現代史の本質を知らない人が溢れているからである。
従って、10月5日の拙ブログ「恥を知らず、卑しさをさらし、かすめ取る民族」で書いた、朴景利という韓国女性作家の暴言も、日本で話題になったという話は聞かない。
日本人たちは(他人に)あげるということを知らない民族である。この世の中に、日本人のようにケチな人間はいないと思う。あげることを知らないということは、つまり、文化がないということです。ケチな人は、美しさや真理の探求に関心がありません。日本人に、もし文化があるとすれば、それは紙で作った花のようなものです。

文化がない。
これはしばしば韓国の学者らが唱える論点だ。
彼等は、韓国が伝えた文化を、日本で発展したというより、日本で後退したと見る。
井沢氏はこの「日本には文化がない」という主張に対し、ほぼ本一冊を費やして反論している。

現実を見れば、韓国は先進国とは言い難い。
近代化は日本からかなり遅れた。
自国の文字であるハングルも、15世紀まで作れなず、いまだに男女、職業、地域などによる差別がはびこる。
工業、商業、学問などの分野では、常に日本が先を走ってきた。
教育も偏向し、自らを「世界で最も優れた民族である」という定義の上に成り立つ。
ではなぜ、韓国の近代化が遅れたのか。
井沢氏は、その根源的な理由は、朱子学にあると断言する。
そして、韓国が近代化できたのは、日本が朝鮮を統治した時代に、朝鮮半島の朱子学的なもの、儒教的なものを打破したからだと結論付ける。
ここを様々解説するととてもじゃないがブログに収まりきらないので、興味あるかたは書籍を確認してほしい。
近代化の話だけではなく、朝鮮人の日本人に対する恨みと謂われなき差別がどれだけ強く、酷いか、中国に侵略されても恨まず、何故日本だけを糾弾するのか、何故この恨みを強硬に、執拗に、何百年と持ち続けるのか。
書籍には、それらを解くヒントが、いくつも盛り込まれている。

国威発揚だか知らないが、反日教育を施し、反日思想を持つ自国民を作り続け、挙句の果てには「南北が分裂したのは日本のせい」とまで言い放つ。
日本を侵略国家と批判するが、同じく朝鮮半島を侵略した経験を持つ中国に対しては、一切抗議の声を上げることはない。
剣道も禅も、いつのまにか韓国発祥だと捏造し、日本の文化は全て韓国のサルマネだと主張する。
日本を見下すために、国土は南北朝鮮を合わせても日本より狭いのに、「日本は我が国より狭い」と教え、伝える。
本当に厄介な隣人である。
まともな議論などできそうもない。
井沢氏は、小説の中でこれらの問題にも挑んでいる。

小説の最後は、日韓がお互いを理解し、仲直りするハッピーエンドだ。
しかし一方、現実の世界に目を転ずれば、この本が書かれた20年前と比較しても、日韓関係は改善したとは言い難い。
むしろ、韓流ブームという、上辺だけの文化交流なる虚構の裏側に意図的に隠される両国間の関係は、実はもっと悪化しているかもしれない。
竹島問題に関する韓国のスタンスや、捏造をも顧みずに慰安婦問題なるものを引っ張り出し、引っかき回す姿勢を見れば、両国の相互理解など程遠いと思える。
井沢氏は、韓国に論戦を挑まれた場合、それを無視する日本人も多いにたしなめている。
主張すべきは主張しないと、相互理解など生まれないということだ。
“感情的に”韓国が嫌いという人も多いようだが、個人の自由は別とし、ある程度は理論武装しつつ言うべきは言うというスタンスのほうが健全だろう。
そう思う人がいれば、この本はお勧めできる。
難点は、既に一般書店には流通いていなく、Amazonの中古本等に頼らざるを得ないことだ。

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