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このところ、日本のメジャーアーティスト2組が、中国で公演を行った。
ひとつはSMAP、もうひとつはAKB48だ。
中国は温家宝自らがSMAPに会い、日本で会見し、訪中を要請するという熱の入れようだった。
何しろ2010年の上海万博のファンイベントが「混乱を避ける」ために中止になり。その年の秋のコンサートは尖閣沖中国漁船体当り事件による日中関係の悪化によってキャンセルになり、SMAPの中国公演は2度空振りに終わっている。
SMAPが彼の国で人気があるのかどうか知らないし、本人たちが本当に中国で公演したいかどうかも知らないが、それらは別として、中共がSMAPを日中関係改善のための外交カードとして使ったことは、いくら政治音痴でも気づくはずだ。

次いで、AKB48が訪中し、コンサートを開く。
彼女らは無報酬でこの公演に出演したらしいが、イベントには3月11日の大震災で被災した日本を支援した上海市民に謝意を贈るという趣旨が込められており、「中国のみなさんが、たくさんの協力と支援をしてくださいました。本当に助かりました」と熱くあいさつしたそうな。
更にEXILEが続き、2008年の北京五輪メインスタジアム「鳥の巣」でのイベントに出演し、「地震以后、感謝中国的朋友們給日本的援助(震災以降、たくさんの援助を頂き感謝している)とあいさつ。
こういったように、このところイベントを媒介とした日中文化交流が盛んだ。
アーティストたちがどれほど中国での公演を希望したかは不明であるし、彼等は彼等で、ブッキングされたショーへの出演をしただけの話だけかもしれない。そして、イベントに際して、多少なりとも援助を受けた国への謝意を述べることは、社交辞令を含めて大人の対応であることは疑わない。
しかし中国以前に、彼等の行くべき場所が存在するはずだ。
台湾である。
誰もが知る通り、東日本大震災に対して最大の援助を提供してくれたのが台湾である。
台湾からの義援金は200億円を突破したが、この額は他国と比べて突出している。
しかも、芸能関係を含む文化交流は、他の周辺国の比ではないほど盛んである。
震災後、政府による台湾への感謝が不十分であるとし、「きちんと御礼をしたい」と動き出した「謝謝台湾計画」では、いち民間人の動きがうねりとなり、台湾メジャー新聞への感謝広告を掲載してあまりあるほどの金が集まった。私はこの趣旨に賛同し、運動に参加させていただいたが、このような動きが芸能界に波及したかというと、その後も目立った動きは見られない。
SMAPにしろ、AKB48、EXILEにしろ、彼等の言動を批判するつもりは毛頭ない。
日本は韓国と違い、芸能人の政治的発言は抑制を求められることは、高岡蒼甫氏が証明した。
であれば、大局的見地から公演地を選択し、有効に感謝し、支援に感謝する場をつくるのは、芸能事務所やプロモーターら、企画できる立場にある人間の役割である。
礼儀を忘れ、ただ銭儲けに走るだけなら、芸能界が国民から尊敬を集めることもないだろう。
胸をはって台湾に感謝を伝えられる芸能人はいないのだろうか。
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