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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2011年09月09日
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感謝されない、国の英雄たち

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日本から遠く離れたスペインで、福島の英雄たちが表彰される。

「フクシマの英雄」が受賞 スペイン皇太子賞「原発惨禍避けようと闘った」 (産経)

 スペインのアストゥリアス皇太子基金は7日、今年の同皇太子賞の「共存共栄賞」を福島第1原発事故の現場で、事故の拡大を防ぐため献身的な働きをした東京電力やその下請け作業員、消防、自衛隊員らの「フクシマの英雄たち」に授与すると発表した。
 同基金は授賞理由を「勇敢で模範的な行為」とし「自らの命を犠牲にしてでも津波による原発の惨禍を避けようと闘った。彼らは人間としての卓越した価値を示してくれた」と評価。
 「彼らのなしたことは、日本社会に根付く義務感、逆境での品位、謙虚さ、寛容、勇気のたまものだ」と称揚した。
 「共存共栄賞」には8つの個人・団体がノミネートされていた。授賞式は10月21日、スペインのオビエドで王妃や皇太子らが参加して行われる。賞金は5万ユーロ(約540万円)。(共同)


福島原発の放射線流出は、今日では「止めて当たり前」のような空気がある。
しかし、現場での闘いは今現在も続いており、そこではいまだに多くの有志たちが原発の暴走と対峙し、この国を守るために命懸けの作業を継続している。
そんな有志たち ~ 原発事故発生当時は"Fukushima 50"と呼ばれていた ~ を、スペインの皇太子が表彰してくれるのだそうだ。
有難いことである。
彼らの、我が身を省みない献身的な仕事は、国内、海外を問わず、多くの称賛の的となった。
その一方で、菅直人と東京電力は、事故の対応について自らに非がないと主張することのみに徹し、称賛どころか愚の骨頂として嘲笑の的となった。
福島の英雄たちが、スペインの皇太子に表彰されることは、日本にとって名誉なことである。
特に、福島原発で闘う人たちが対象だから、喜びも大きい。
しかし本来、日本が率先して表彰すべきではないか?
なでしこジャパンのチームに、国民栄誉賞を授ける政権であるなら、福島の英雄たちに、国民栄誉賞とまでは言わないが、何らかの感謝のかたちが必要ではないか。

要はおだての構造である。
私は昨年9月に、尖閣沖中国漁船体当り事件に関し、「憲法9条の足枷と「国の栄辱」」というエントリーを書いた。

国民も怒るが、わけても気の毒なのが、国のために命を賭す心意気で最前線の任務に当たる、現場の海上保安庁や自衛隊の人たちである。
先の大戦で命をかけて戦った兵隊さんたちは、国のために散れば靖国に祀られ、国民に祈ってもらえるという「おだて」の構造があったから、勇ましく戦場へ向かい、戦えたという面があると聞く。
「お国のために」という気概はそこからうまれるものという見方もできる。
しかし今現在、海保や自衛隊の人たちは、「おだて」どころか政治家(や検察)によっていとも簡単に梯子を外されるという最悪の状況の中で、それぞれの任務を全うすべく最前線に立っているわけだ。


おだてというのは即ち、感謝を意味する。
私利私欲のために何かをなすことは、他から感謝の対象とはならないが、それが人のため、公のための行為であるなら、それに対する感謝がなくては行為そのものが成り立たない。
命を賭したとしても、誰からも感謝されなければ、いわば犬死である。
我が国日本というのは、現在までの結果論でいえば、国家国民のために命をかけて先の大戦を戦い、靖國に祀られる人も国家から感謝されず、福島原発の暴走を命をかけて止める人も「形として」感謝されないままでいる。
そして、スペインの皇室に先を越されてしまう。
こういう場合はかたちが大事なのだ。
言葉もそう。
はっきりと国の威信を言葉と行動で表すことだ。
隣国に領土をかすめ取られたにもかかわらず、不法占拠と言えず、言葉をすりかえる政治家には務まらない。

我々はもっと、自分たちの今の生活が誰のお陰で成り立っているのかを考えたほうがいい。
それは、近現代における戦争において欧米列強による日本の植民地化を拒絶し、命をはって国を守ってくれた英霊のお陰で成り立つ今の生活と文化やであり、福島で放射線の恐怖と闘いながら、それらの拡散を食い止め、特定の地域を除いては、見えない放射線の恐怖はほぼ意識することなく、震災前の生活に戻れている生活である。

Fukushima 50
Fukushima 50


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