FC2ブログ

私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2011年09月07日
月別アーカイブ  [ 2011年09月 ] 

尖閣事件から一年 ~ 活かされぬ教訓

← 応援クリック、ありがとうございます。

尖閣沖中国漁船体当り事件から一年が経過した。
私がこの事件のことを書くとき、頑なに「体当り」と書くのは、「衝突」という表現があの事件の本質を捻じ曲げるからであり、衝突というとあたかも日本の海上保安庁側にも責任があるかのような印象を与える可能性があるためだ。
あれはまぎれもなく中国漁船による「体当り」であって、単なる衝突ではない。
それが、一色正春氏が身を以って示してくれた事実であり、日本国民のコンセンサスだろうと思う。

当事者である中国人船長がいま軟禁状態にあるという。
当時は英雄視されたこの船長は、いまや中国にとってお荷物となっているのだろう。散々持て囃した割には冷遇である。
中国としては、この件は「無かったことにしたい」のかもしれない。
しかしあの生々しい暴挙の記憶は、消そうと思って消せるものではない。

尖閣沖中国漁船体当り事件

もっと本質的な問題は、日本側の対応にある。
菅直人首相と仙谷官房長官(いずれも当時)が主導し、那覇地検に犯罪者船長を釈放させたことは繰り返すまでもなく、日本外交上の屈辱として永遠に記憶されるべきものだ。
その後、民主党政権が尖閣諸島の実効支配を強化した形跡はない。
この「日本人が上陸できない島」は、実質上、政府の管理下にあり、管理している政府が方針を打ち出さなければ何も進まず、今も徘徊している漁船や漁業監視船などは中国船舶は我が物顔で横行し続ける。
つい一週間前に、衆院決算行政監視委員会が尖閣上陸視察について「必要性がある」との見解で一致したとの報道があったが、実際に上陸調査できるかは疑わしい。
この「誰も決めない」政治状況が続けば、隣国は更につけあがる。
要は日本政府の方針次第なのだ。
野田新首相が世論を味方につけるには、この尖閣諸島の実効支配は恰好の材料となるはずなのだが、果たして民主党内の媚中派を尻目に実際の行動がとれるのか。
間違いなく言えるのは、昨年9月24日の中国人船長の釈放以来、日本が主権を主張できない国家になり下がってしまったということだ。
南沙・西沙諸島で必死に主権を主張するベトナム、フィリピンに、大いに学ぶべきである。

尖閣沖中国漁船体当り事件は、今後の中国との付き合い方を再考する、良い機会であったはずだ。
尖閣kに対し、軍事力をチラつかせながら揺さぶりをかけてくる中国に対し、日本はいまだにODAを支払い続けているという、笑えない状況が続く。
笑い話ですまされるうちに、とっととこの矛盾を解消すべきだ。
幸い、スエーデンが良い例を示してくれている。

スウェーデンが対中ODA廃止
「他に必要とする国が」 英豪でも動き/日経

 世界2位の経済大国になった中国への政府開発援助(ODA)を廃止する国が相次いでいる。スウェーデンはこのほどODAの提供先を現在の70国から33国に絞り込み、中国やベトナムを外す方針を打ち出した。ODAの予算規模は維持しながら、より援助を必要としているアフリカ諸国などへの援助額を積み増す。英国とオーストラリアも同様の動きを見せている。
 スウェーデンのカールソン開発協力担当相が8月末に最大の日刊紙ダーゲンス・ニュヘテルに明らかにした。「歳出削減のためではない。一部の国に集中的に配分したい」と語った。
 英国は今年から4千万ポンド(約49億5千万円)の対中ODAを廃止した。豪州のラッド外相も20カ国・地域(G20)メンバーとなった中国とインドへのODAを廃止する考えを明らかにした。同国の対中ODAは年間3500万豪ドル(約28億3千万円)だった。
 米国では8月、ウェッブ上院東アジア・太平洋小委員長ら超党派の議員団が対中援助打ち切りを求める書簡を上院歳出委員会に提出した。「3兆ドル(約230兆円)以上の外貨準備を持つ中国は、米国の援助なしで十分にやっていける」と指摘した。米国の2009年の対中援助は6500万ドルだった。
 日本政府は12年度の対中ODAを前年度比で実質7.6%減らし、42億5千万円とする方向で調整している。(北京=森安健)


中国は未だに沿岸部と内陸部の貧富の差が激しいと、ODAを正当化する論も聞かれるが、それはあくまでも中国の内政問題である。軍事費の膨張を抑制するなど、自国で解決の道を模索するべきである。(そんな判断、中共がするわけはないのだが。)
闇雲に敵対関係を作ることは是としないものの、東アジア共同体なるものが単なる夢物語と理解された今、主権国家として領土領海を守る凛とした姿勢を見せるべきだろう。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
当ブログはブログランキングに参加しています。ご面倒ですが、是非ともバナークリックをお願いいたします。
にほんブログ村 政治ブログへ
バナーが表示されない場合はこちらから。
人気ブログランキング | にほんブログ村 政治ブログ | FC2 ブログランキング

[ 2011/09/07 12:11 ] 外交 | TB(0) | CM(0)
カレンダー
08 | 2011/09 | 10
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
Banners
人気ブログランキングへ

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ



憲法改正を実現する1,000万人ネットワーク 美しい日本の憲法をつくる国民の会
twitter
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ