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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2011年09月04日

宝島社の広告 ~ 押しつけられた「戦後日本=いい国」史観

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9月2日の主要新聞朝刊に、宝島社の広告がデカデカと掲載され、Twitter上でちょっとした話題になった。

宝島社広告 - いい国つくろう、何度でも。

この広告が掲載されたのは朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、産経新聞、日本経済新聞、日刊ゲンダイの6紙。
制作は、大手広告代理店のアサツーディ・ケイが担当している。
宝島社のWebサイトには、この広告の意図が、下記のような文章で説明されている。

敗戦や災害など、これまで幾度となく苦境に直面してきた日本。
日本人はそのつど、不屈の精神と協調性を武器に国を建て直してきた歴史があります。
世界のどこを見ても、これほどしぶとく、強い生命力を秘めた国民は存在しないのではないか。
そんな気さえするのです。
「いい国つくろう、何度でも。」
この投げかけを通じて、
日本人が本来持っている力を呼び覚ましてみたいと考えました。


なるほど。一応、筋は通っている。
しかし私は、この広告に使われている写真に大きな違和感、正確にいえば嫌悪感のようなものを抱いた。

全面に使われたのは写真の中央には、ダグラス・マッカーサー。
この写真は、昭和20年(1945年)8月30日、マッカーサーが連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)による敗戦国日本の統治のために専用機「バターン号」で来日し、厚木基地に降り立った時のものである。
彼はこの日から昭和27年(1952年)4月まで、実質的な日本統治者となる。
さて、この広告の「いい国つくろう、何度でも。」というタイトルとこの写真を組み合わせるとどうなるか。
うがった見方をすれば、「日本は戦争に敗れて米国を中心とした連合国に統治され、民主化が達成された。そして戦後は戦前とは比較にならぬほど良い国になった。だからもう一度、いい国つくろう。」とならないか。
つまりこの広告のベースとなっているのは、戦後体制の盲目的肯定ではないか、と思うのである。

宝島社の広告説明は、全くその通りで、議論の余地はない。
日本は数々の国難から復活してきた国であり、それは国民が誇るべき遺産である。
だが恐らく、この広告を企画・制作した代理店側も、それを承認して社の広告として掲載した宝島社も、戦後民主主義に何ら疑問を抱いていない可能性がある。
GHQの所業を少しでも知っていれば、いい国をつくる象徴としてGHQの統治をイメージさせる写真など使うはずがないからである。

GHQの行った統治とは、戦勝国による敗戦国へのリンチともいえる東京裁判を肯定し、その経緯や判決について一切の批判を封じ込める検閲を行った。東京裁判の批判に留まらず、彼らの検閲はマスメディア、一般人の手紙にまで及び、自由を標榜する国家の米国が、敗戦国日本の自由を圧殺した。
この検閲は許し難き圧政であり、江藤淳は著書「閉ざされた言語空間」において、「我と我が目をくり抜き、アメリカ製の義眼を嵌め込む」とう表現で痛烈に批判している。
検閲に留まらず、彼らは日本文化の殲滅に乗り出す。
公職追放によって保守派の有識者をその地位から追い落とし、神道指令で神道を仏教やキリスト教と同じ位置に貶め、労働組合を組織させ、教育勅語も廃止させた。
その最終兵器が、現行日本国憲法である。
その流れを正確に後世にたどれば、日本社会党、一部にその流れをくむ現在の民主党らの政治集団が、このようなGHQ史観を丸呑みした戦後体制をバックに台頭してきていると言えるのである。

宝島社のこの広告は、この戦後体制の全面的な肯定の上に制作されたものだろう。
GHQがつくった日本がいい国であると、何の疑問も持たずにこの広告を受け止める人がいるとすれば、ご自身の歴史認識に疑問を持つべきだろう
日本がいかに貴重なものを失い、精神を失い、価値観を変節させられたか。
歴史の事実を知れば、この広告を鵜呑みにすることなど不可能であることが理解できると思う。

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[ 2011/09/04 11:41 ] 史観 | TB(0) | CM(5)
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