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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2011年08月23日
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八重山で加熱する教科書採択問題

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教科書選定を巡って、いま、沖縄の八重山が揺れている。
今日の教科用図書八重山採択地区協議会(会長・玉津博克石垣市教育長)の教科書採択を巡り、自由社、育鵬社等の教科書を採択しないように求める運動が、メディアと一体化して激化している。
今日の沖縄タイムス、琉球新報のWebサイトを見る限り、サイトのトップページには自由社、育鵬社に対するネガティブキャンペーンで埋め尽くされており、今日の採択結果が出た後も、採択の是々非々を論ずる状況が暫く続くのではないかと思わせる状況だ。

教科書選定前日、異例の「反旗」 (沖縄タイムス)

 教科用図書八重山採択地区協議会(会長・玉津博克石垣市教育長)の採択を翌日に控えた22日、おきなわ教育支援ネットワークなど2団体が、県庁で自由社・育鵬社の教科書の不採択を求める声明を発表した。採択に反対する大学人は436人に上り、その声は韓国や台湾からも寄せられている。県教育庁も23日の採択には委員各自の価値観よりも県民の意思を尊重するよう求めた。一方、玉津会長は石垣市内で会見し、2005年、10年の協議会資料を公開。採択方法変更の正しさを主張した。
 おきなわ教育支援ネットワークと沖縄・女性9条の会は22日、それぞれ県庁で会見し、自由社・育鵬社の教科書を採択しないよう求める声明を発表した。
 元教員を中心に構成するおきなわ教育支援ネットワークは、声明文で「沖縄戦という悲惨な体験をした沖縄県において、また戦争マラリアの犠牲を強いられた八重山において『戦争を美化する』教科書を採択することは、県民に対する冒涜(ぼうとく)」と批判。
 戦時中、国民学校6年生だったという佐久川政一共同代表は「私たちが受けた教育への回帰が始まろうとしている」と危機感を募らせた。
 元社会科教諭の古堅宗孝さん(70)は「(両社の教科書は)子どもたちに『戦争は必要悪』と思わせるような内容だ。戦争は必要悪でなく、いくらでも努力で防げる。私たちはそういう子どもを育てなくてはならない」と語気を強めた。
 沖縄・女性9条の会は要望書で、日本国憲法誕生の経緯でGHQの押し付けをことさら強調している点や、男女平等について現存する不合理な差別にほとんど言及していないことを指摘。真境名光共同代表は「憲法9条は決してGHQの押し付けではない。戦争は嫌だ、『命どぅ宝』という私たちの言葉を守るのが憲法9条。ぜひ歪曲(わいきょく)されない教科書を選んでほしい」と要望した。


沖縄で何故自由社、育鵬社の教科書が忌避される点は、沖縄集団自決にかかわる軍の関与の記述一点に集約される。

沖縄戦の記述については、ここにすべての教科書があるわけではないので、西村幸祐氏の著書「教科書は「天皇」と「自衛隊」をどう教えているか」からの受け売りになるが、たとえば自由社の教科書はこう記述している。
・・・アメリカ軍は、慶良間諸島の座間味島、渡嘉敷島などに猛烈な空爆と艦砲射撃を加えました。米軍が上陸する中で、追いつめられた住民が、家族ぐるみで集団自決する悲劇が起こりました。日本人の集団自決は、ソ連軍に侵攻された満州でも、樺太でも起こりました。

自由社は、沖縄集団自決と軍を関連付けた記述をしていない。
軍関与の否定に関しては、左翼や日教組が何ら指摘していない満州、樺太を持ち出し、同じ現象が軍の関与なしに起きていることを示唆することで、否定している構造になっている。
一方、件の育鵬社は、「米軍の猛攻で逃げ場を失い、集団自決する人もいました。」と、これも軍の関与を明示していない。
このことが、沖縄県の教育界に反発をもたらしているのである。
自由社、育鵬社以外の教科書は、

日本軍によって集団自決に追い込まれた住民もいました東京書籍
・このガマでは、十代の男女13人が、日本軍に渡された手榴弾によって死に追いやられました。(帝国書院
日本軍によってスパイと疑われて殺害されたり、集団で自決を強いられたりした人々もいました。教育出版

となる。

私は別に沖縄が嫌いなわけでもなんでもないし、沖縄が熱烈な本土復帰運動の後に日本に返還されたことを大いに喜んでいるひとりである。
少なくとも、「沖縄は独立したほうがいい」とまで言った菅某とは違う。
しかし沖縄が、広島などと同じく、左翼主義者の運動やプロパガンダ発信の拠点になってきたことは紛れもない事実であり、そこに地元メディアが加担するに至っては、真っ当で真っ直ぐな歴史の議論が成り立つ環境とは思い難い。
「沖縄集団自決は軍の命令に基づくもの」、即ち「軍=国が沖縄県民を殺したと」いう構図が、地元の左翼、メディアの生命線であり、これを一歩でも踏み外すと、彼らにとっては暴論になるのである。

少なくとも、沖縄集団自決に関しては、軍の命令ではなかったという説が現に存在し、その証言も出てきている。
つまり、これは歴史として確定したわけではない。
事実か否かが曖昧であることを、教科書に載せて子どもたちに教えるということがあってはならないということなど、至極当然のことだ。もし、確定していないことを歴史教科書に載せるのなら、その教科書は確固たる根拠のないことを記述したことになり、結果として「捏造」のレッテルを貼られても文句は言えないはずだ。
沖縄集団自決は日本における悲劇の一つであり、国民が悲しみを共有すべきものだが、左翼運動の具にするのは言語道断である。

八重山の教科書選定の結果がどうなるかは、結果を待つしかないが、特定のイデオロギーに染まった教育現場が、採択方法の是非論にまで発展するこの八重山情勢は、今後の教育界に重要な問題を投げかけている。

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[ 2011/08/23 12:54 ] 教育 | TB(0) | CM(5)
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