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国家国民を相手にした詐欺である。
菅直人首相は、昨日の民主党代議士会で、「区切りがついた段階で色々な責任を若い人に引き継ぎたい」と語った。 誰が聞いても、退陣を示唆する言質である。
布石は、1日前と当日に行われたルーピー鳩山との会談。
鳩山は菅に「身を引け」と要求し、菅はそれをのんだかに見えた。
しかし、菅の代議士会での演説によって、反菅の動きがしぼみ、衆院本会議において内閣不信任案が否決されるやいなや、菅は「辞めるつもりはない」と側近に語ったという。
菅直人は、民主党議員を前に、大芝居を打った。
自身の延命に関しては天賦の才能を持つ菅直人は、「不信任案さえ否決されれば、続投できる」という打算のもと、あたかも”近く退陣する”ような演説をぶち、小沢一派を中心とした造反議員らを黙らせた。
原口一博のような軽薄な政治家が、記者に対し、「求められれば逃げない。(=首相に推されたら拒否しませんよ。)」と語ったのは、原口自身も既に次期総理に向けたレースが始まっていると認識していたからだろう。
敵を欺くには、まず味方から。
菅はこの欺瞞工作を実行に移し、まんまと成功を収めた。
その上、少し前まで2次補正も復興対策も、次期国会に先送りを表明していたにもかかわらず、事実上の通年国会を宣言し、野党からの内閣不信任案の二の手を防ぐ。
この欺瞞工作、老練な工作員のなせる業だ。

菅直人の頭の中にあったことは、たったふたつ。
1. 衆議院を解散しなければ、民主党は与党第一党の立場を守れる
2. 総理大臣は自ら辞職しなければ、辞めさせられることはない
少なくとも次の民主党大会、もしくは衆議院の任期満了まで、総理でいることが可能なのだ。
この時点に至っても、国民のことなど何も考えていない。
支持率が1%になっても辞めないというのは、国民の支持など自分が既に勝ち取ったポストの継続には関係ないということなのだろう。
ルーピー鳩山もさすがに怒り、菅をペテン師と呼んだ。
日本の前首相が、現首相をペテン師と呼ぶ。 誠に恥ずかしい。
民主党内の、コップに入った汚れきった水の中での争いとは言え、これが戦後定着した民主主義のなれの果てか。
内閣不信任決議案を無駄遣いさせられた野党は当然起こるが、もっとも怒るべきは民主党議員ではないか。
彼等は代議士会でペテンにかけられ、見事に騙されたのだ。
菅は、首相どころか、人間としての信義にもとる。
怒れ!民主党!
代議士会に集まった議員は、全員が、菅直人の延命に利用されたのだ。
内閣不信任決議が否決されたのであれば、今度は内閣信任決議で勝負せよ。
そして、党を割ることだ。
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