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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2011年04月15日
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西岡参議院議長 vs. 朝日新聞

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西岡武夫参院議長という政治家の存在は、いまや政府にとっては爆弾のようなものだろう。
参議院議長は衆議院議長とともに、立法府を司る三権の長のひとりであり、権威そのものである。(最近はそうでもない人材が多いようだが・・・)
その参議院議長が、首尾一貫して菅政権に苦言を呈し、ここに至っては一層踏み込んだ発言をしている。
昨年は、尖閣ビデオを公開せよと政府に迫ったり、問責決議を受けた仙谷由人を事実上の「参院出入り禁止」にしたりと、曲がったことは許さんというスタンスである。
そして7日には、「菅内閣が今の状態で国政を担当することは将来にわたって許されない」と公言し、波紋を呼んだ。
昨日、その続編というべき会見があった。

西岡議長は、震災後の政府の災害対応に対し、「政府はこの1カ月間何をやっていたのか」と弾じ、「(菅総理は)お辞めになったらいいんじゃないかと思う」というところまで踏み込んだ発言をした。
この発言は、三権の長としては少々踏み込み過ぎだと、個人的には思う。
しかし論点には全面的に賛成である。

そして会見の後半、記者とのやり取り(質疑応答)があったのだが、朝日新聞記者とのやり取りが実に興味深い。朝日新聞の菅体制擁護のスタンスが、図らずも露呈されているのである。

2011年4月14日 西岡参院議長会見 ~ 記者との質疑応答 (産経より抜粋)

 --(読売新聞記者)菅首相が内閣参与に話したことを訂正するなど混乱が見られるが、震災対応の中で首相の言葉の軽さや、軽はずみな発言が目立ってきているという指摘もある。その辺についてどう思うか

 「まあ、それで私は具体的なことを申し上げなかったんだけども、まあ、総理もお疲れだろうし、人間ですから、誤ったこと、間違ったことをおっしゃっても、それはあり得ることでしょうけども、そんなことよりですね、大きな方針をまず示すべきだと。それと私、前この会見で申し上げたように出荷停止というのは、あれは政府が言ったんですね。総理大臣が言われたんですね。まずはじめに

いまだに出荷停止された業者の方々にはお金が行ってないんですね、どうも。行ったという記事を見たことないんですけどね。あんなの、ばっとやるべきだと思いますね。平成22年度の予算の予備費でもあったわけですからまだ。ましてや、4月1日からは新しい予算になって予備費があるわけですから、それを使えばやれるわけで、政府が、政府がやったことに対してはきちっと始末をつけなければいけないと思います」

 「私は農業協同組合とか、そういう協同組合を否定するものではありませんが、最近特に農業関係などは、作物をつくった農業者の方が直接市場に売ってきてますね。だから、農業協同組合にお金を預けて出荷停止で被害を被った分だけ分けなさいと言ったってすまないんですね。それこそ戸別に補償しなきゃいけない。それは県の方に、委託すればできると思いますよ、それぐらいのことは。そんなの的確に、一つ一つやっていかないと、政府は何考えてんだと、不信がだんだん募っていくだけで、と私は思ってますけどね」

 --(朝日新聞記者)冒頭の発言で声が聞き取りづらいところがあったが、首相はお辞めになった方がいいんじゃないかという趣旨か

 「はい。いや、今の状態を続けておられるならば。どうにもならないでしょ、これ。拝見してて。たとえばですね、官房長官が計画的避難とおっしゃったんですけどね、実はそこのところも制度を変えて、緊急事態法という法律をつくるべきだと申し上げたのは、避難命令とか立ち入り禁止命令というのは、この前も何回か申し上げたように、市町村長の自治体の長の責任でやるわけですね。だから、国が避難命令出すというのは、これはその、でまた一時帰宅をどうするこうするっていっているのは、市町村長とよく相談しなきゃできないわけですよ、これ。緊急事態法などをつくれば国の責任でやればいいんですけれども、そこのところの法整備についても、それをおやりになるっていうんだったらば、すぐ、それだけやるっていうんなら、すぐできるんですよね。衆院や参院を1日で通せばいいんですよ。法律を。そういうことがなかなか進まないところに、今度の計画避難なんていうことをおっしゃったりするから混乱するんで、それははじめから分かっているんですよね。風で放射能というものが、こっちの方に流れるとかですね。同心円でなかなかくくれないというのはもう、私ももう、さんざん長崎の被爆地の問題でこの問題でもう、住んでおられる方々の、皆さん方とのやりとりの中でさんざん経験してますからね、分かってたんです、これははじめから」

 --(朝日新聞記者)総理大臣が辞めたあとの政治体制は具体的にどういうものを考えているのか

 「それは私がとやかく言うことではなくて。リーダーシップを持った方がやらなきゃだめだというだけです」

 --(朝日新聞記者)総理大臣が辞めると政治空白ができますよね

 「そうかしら」

 --(朝日新聞記者)被災者はまだ、仮設住宅に入ってない…

 「は?

 --(朝日新聞記者)原発の問題もあり、政治空白をつくることが…

 「つくらないでも済むんです。つくらない方法があるでしょ」

 --(朝日新聞記者)ちょっと私が言いたいのは、ちょっとあまりに無責任ではないかと、議長の発言は

 「なんでですか。やれないならですよ。私が言っているのは今のようなもたもたしたことをやっておられるようだったら、お辞めになるしかないと申し上げているんですよ。それの何が無責任ですか。今のままの方が無責任でしょ

 --(朝日新聞記者)それは分かりますけどね…

 「分かっているならば…」

 --(朝日新聞記者)それであるならば、その次にどういう体制をつくるのかというところまでしっかり明示しないと混乱を助長するだけではないですか

 「いや、そのときが来たら申し上げますけどね」

 --(朝日新聞記者)いつ、来るんですか

 「お辞めになんなきゃ来ないでしょう。私が申し上げているのは、もっと理由はたくさんあるんですよ。ここで申し上げていない。それには根拠があるんですよ、いっぱいね。ただ、洗いざらい申し上げたくないんでね、申し上げてないけども。今、朝日さんのご質問というのは、辞めろということが無責任と。それじゃ無責任のまま、今の状態を続けていっていいとうふうに朝日はお考えですか?

 --(朝日新聞記者)無用な政治的混乱を生むよりは、そっちの方がましだと思います

 「あ、そう。へえ-。私はそう思いませんね。無用な政治混乱と思わないですね」

 --(産経新聞記者)こういう見方もできる。総理大臣が辞めることによって政治空白が生じるとしても、議長がおっしゃるようなリーダーシップが見えない総理大臣が続けていくことによる政治的損失、政治的というかあらゆる意味の損失、どちらが大きいかを考えた場合に、多少の政治空白が生じてもリーダーを変える方がよいという見方だが。

 「いや、東北の皆さん方が気の毒だ、と申し上げているんですよ!私は。そう思いませんか?1カ月たったんですよ、もう」

 --(朝日新聞記者)それはね、政権に至らざるところも、私もご指摘のように、あると思いますけれども、総理大臣に退陣を迫るというところまでおっしゃるのであれば、その後の体制をどうするのかということについて、議長として、公式の場で見解を述べられているのですから…

 「議長がですよ、今ここで、じゃあ、内閣総理大臣はもう辞めていただいて、新しい体制はこうするべきだと私は言えないですよ

 --(朝日新聞記者)だったら、辞めるべきだということについても言うべきじゃないと思います

 「何でですか」

 --(朝日新聞記者)無責任です


 「だって、私が別に内閣総理大臣を決めることはできませんから。まあ、朝日さんが菅内閣のスポークスマンみたいなことをおっしゃるとは思わなかったけども、ちょっと。今の状態でいいとお考えなら今のご質問というか、ご発言は私もお聞きをいたしますが」

 --(朝日新聞記者)それはだから、先ほど産経の記者さんもおっしゃってましたけども、多少の政治空白があっても変えた方がよりましになるという考え方も当然あると思いますね。で、あるならば、その具体像とは何なのかと。誰がやるのか、どういう政党がどういう…

 「それ、私が言ってもいいんですか。それは私がそんなこと申し上げたら、また別の大変な問題になるでしょう。それは私が、このままでいいんですかね、ということを、これは公式の会見ですから、衆参両院の皆さん方、与党野党含めて、そして国民の皆様方に対して申し上げているわけですから。私が次、どういう組閣をしたらいいとか、そんな話じゃないでしょう。このままじゃいけないともう上げた。前も申し上げたんですよ。明日からでも改めてもらえばいいんですよ、と。ね。前申し上げたこと一回ありますよ。ご記憶と思いますよ。改めないから。だから明日から改めていただければ、お辞めになる方がいいんじゃないかっていうことは、私はもう、申し上げませんから。おかしくないでしょ?でしょ?だって、そうでしょ?このままでいいと思っておられる?」

 --(朝日新聞記者)議長の言うとおりにやってすべてものごとがうまくいくかということについてはそれはやってみないと分からないところもあるわけですよね。それは解決方法というのは…

 「何にもやらないよりはましでしょう。ねえ」

 --(朝日新聞記者)自分の言うとおりにやらないから辞めろという…

 「そんな意味を言っているんじゃなくて、私が申し上げているのは、このままじゃ…。だって1カ月たってですよ、いまだにですよ、これに対する法律も、1本も出されてないでしょ?阪神大震災のときでさえ、何日目でしたかねえ、4、5本は早くでましたよ。私の記憶では。4本ぐらいだったかな。法律が出てればいいというもんじゃないけれども、対応が遅すぎると言っているんです、私は。しかも、このままで、なんていいますかねえ、その、放射能に汚染された水を流したり、そういういろんなもろもろの国際的にも大変問題になるようなことをやっていて、皆様方はこのままで、このままの状態でいいとお考えなんですか?マスコミの皆さん方は?いや、朝日は

 --(朝日新聞記者)いいと思ってないところも、いっぱいありますけど、それはだから、総理大臣を代えることとは別問題ではないかという認識ですね。もうこれ以上やっても多分意味ないので

 「私は前から言っているように、総理が方針をお変えになるならばいいませんと前も言ったんですよね。いまだにお変えになってないから!何をやっておられるんですか。私どもも責任を感じているわけですよ。こんな状態に対して」

 --(日本テレビ記者)以前の会見のときに議長は、「私が総理に会うときは最後だと思う」と発言されていたが、今こうした状況を踏まえて改めて総理と会って直言される考えはないか

 「まあ、私は本当はですね、さっき申し上げたように第2次補正というのは非常に、金額はとにかく、形をつくるためには大事だと思っているんですよね。だから変な仕組みで補正予算が組まれるというのは非常に問題があるなと思っているんですね。たとえばですね、税制改正で所得税法の改正の中で、民間団体のいろんな活動に対して税額控除という制度、これはかなり画期的ですけどね、NGOとかそういうところに対する所得控除じゃなくて、税額控除っていう税制を、法案があるんですよね。これなんかは私立学校に対しても寄付した場合の税額控除を認めると。こんなの早く法律通して、これだけ国民の皆さん方が現地に対して大変な心配をしておられ、強い関心を持っておられるわけですから。ストレートに寄付できるんですよ。その法律通せばね。そういうようなことを一つ一つ着実にやって行く手もあるわけですよ。なぜやらないのか。所得税法の中でいろいろ問題があるなら、それだけ抜き出してやってもいいわけですけどね」

 「まあ、原発の問題にしても、全然見通しが立たないわけでしょ。このままでは。いろんな学者に確かに総理は自分で電話して、当初ですよ、起こってすぐ、おられるようですが、いろんな提言が集まっているんですよ。総理の手元に。それは提言した人から私は聞いているんですけどね。だけどなしのつぶてで、という話ですよ、全部。それを総合して言ってるんで。このままで大丈夫かなと思っているんですよ、本当に」


この朝日の記者は、余程の低脳か、朝日の社風に合わない議員が我慢できないのか、どちらかなのだろう。
議長が「首相は辞めるべき」というのも踏み込んだ発言だが、その議長が「次は誰が首相をやればいい」などというコメントを発すると思っていたのだろうか。

ちなみに産経はこの問答を、Web版で全文掲載したが、朝日はべた記事よろしくたったの2~3行
議長への批判すら封印した。

2009年の衆院選前では、朝日は率先して政権交代を説き、民主党の応援団よろしく世論を煽りまくった。しかしいま、国の危機において官邸が機能していないことに対しては、扇動報道は鳴りを潜め、政府擁護に走る。
非常に特徴的な問答の記録だと思う。

http://www.webtv.sangiin.go.jp/kaiken/

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