私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
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仕事を全うするということの意味

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国民の安全よりもアピールやパフォーマンスを優先している感が否めない民主党政権だが、そのアピールに走るあまり、国会の場では著しく緊張を欠いているようだ。
自民党の浜田和幸参院議員のブログに、そんな緊張感の欠如としかとりようのない状況が記されている。

浜田和幸オフィシャルブログ:予算案審議で居眠りする大臣たち (抜粋)

それにしても、理解できないのは、予算委員会の審議中(午前9時から12時30分)にもかかわらず、菅総理以下、最前列に座る閣僚の大半が睡眠状態に陥っていたこと。
こんな居眠り大臣たちには歳費も3割といわず、全額、復興資金に寄付させるべきでしょう。


居眠り大臣ら(産経フォトより)

菅直人 居眠り王居眠りと言えば、菅直人という政治家のトレードマークというべきもの。
ちょうど1年ほど前の国会で、今や故郷福島の復興に奔走する自民党森まさこ議員によって「国会の居眠り王」という称号を授けられたことは記憶に新しい。
1年前、菅直人は政治の主役ではなかった。
だからと言って居眠りを許すわけではないが、今は菅を含め、閣僚一人ひとりが危機感を持ってことに当たらなければならない時期であることは、誰が考えても明白である。

仕事を全うするということ。

現政権の閣僚たちは、このことを理解していない。
宮城県南三陸町で防災放送の担当職員だった女性は、津波が来るその時まで命を賭して避難を呼びかける放送を続け、多くの人命を救ったという記事がある。
産経:命の限り叫び続けた 防災放送の女性職員、結婚式控え安否不明 母「頑張ったね」
この記事に感動を覚えない人などいないだろう。
そしてもうひとつ、今日のZAK ZAKに素晴らしい記事が載った。
雑誌SPAの記者が、福島県いわき市で被災した際の体験談である。

SPA!記者が見た「スパリゾートハワイアンズ」震災当日の奇跡

 震災当日、休暇をとって家族旅行中だった本誌記者は、福島県いわき市のスパリゾートハワイアンズで被災。そこで記者が見た「スパリゾートハワイアンズ」スタッフの「プロフェッショナルな姿勢」とは?

 3月11日。運命の日。記者は福島県いわき市にある「スパリゾートハワイアンズ」で被災した。久々にとった有休休暇。家族サービスと称し、妻と2歳10か月の息子を連れ、無料送迎バスでホテルに到着し、わずか1時間半後の震災だった。知らない土地、さらには水着のままの避難という、非日常的な状況下での悲劇ではあったが、ここで被災したことは不幸中の幸いだったのだと、今にして思う。それも、特上の。

 まず、ここはガス、水道、電気という、いわゆるライフラインがすべて生きていた。そのため、さまざまなメディアで報道されている被災地のように、寒さに震えたり、暗闇に怯えたりすることが一切なかった。しかも、食料の備蓄があり、東京に帰ることになる日曜日の朝までの計5食、すべて十分な量を提供してくれた。しかも、ビュッフェ形式で。これは、2歳児を抱える家族としては、とてもありがたいことだった。

 震災当日はバスが動けないことが判明したため、被災者たちは大会議室、あるいはロビーや廊下で雑魚寝となった。眠れぬ夜が明けて、土曜日。記者は、とある従業員にふと、聞いてみた。

「このホテルのほかは、どんな状況ですか?」

 すると、彼は表情を強張らせて、静かに答えた。

「はっきり申しまして、このホテル以外は全滅です」

 聞けば、周囲一帯、すべてライフラインが止まっているとのこと。そうか、記者たちはラッキーだったんだな、と思った数秒後、気付いた。……じゃあ、彼らの家族は一体どうなんだ? 親戚は? 友人や恋人は? 恥ずかしながら、記者はこの時まで、本当にこの瞬間まで、彼らも“被災者”であることを忘れていたのだ。それも、我々よりもはるかに厳しい環境下にあるのだ。恐らく、これだけ震源地に近くて、家族全員無事というのは考えにくい。連絡が取れない、友人、知人が山ほどいるはずだ。そして、何よりも自分自身が1秒でも早く、帰りたい場所があるだろう。しかし、彼らはそんなことを態度にはまったく出さず、自らの職務をまっとうした。その行為は、我々の体ではなく、心を救ってくれた。

 トドメは日曜日だ。朝6時に、起床のアナウンスが流れ、朝食が始まった。ひと段落したところで、支配人が拡声器を片手に、静かに話し始める。

「本日、皆さんを東京駅までお送りできることがわかりました」

 満場の拍手が沸き起こる。その中で、さらに支配人は続ける。

「昨日、弊社の従業員を実際に、東京駅に向かわせたところ、“走行可能”という判断を下しました」

 その瞬間、巨大な拍手が会場を包んだ。常識では考えられないほどの大きな余震が続くなか、まったく安全が担保されない道を、被災した「お客様」のために走る。それは、命がけの行為だ。拍手で手が痛い。ジンジンと響き、熱くなる手のひらを見つめ、記者はこのとき、拍手には大小のみならず、軽重があることを知った。

 それから、12時間を超える長旅を経て、記者は今、東京で原稿を書いている。そして思う。絶望の淵にある人を、真に救うのは「情報」でも「言葉」でも、ましてや「法律」や「ルール」などではない。「行為」だ。何をすべきかを論じているだけでは、誰一人救えないのだ。我が身の非力さを、これほど嘆いたことはない。

 いつか、スパリゾートハワイアンズが営業を再開したら、また家族を連れて、遊びに行かせてもらうつもりでいる。それも、できれば毎年。そして、その都度、息子にこう言うつもりだ。「このホテルで働いている人は、みんなお前の命の恩人なんだぞ」と。そう笑って言える将来がきっと来ると、記者は強く信じている。

 彼らの、1日でも早い営業再開を心より、祈りたい。


今、施政を担う政治家に、この「スパリゾートハワイアンズ」のスタッフの爪の垢でも煎じて飲ませたいくらいだ。
彼らは被災者でありながら、命をはって、彼らが顧客へのサービスと信じることを完遂した。
誰にでもできることではない。少なくとも私は自信がない。
だから私はこの支配人とスタッフを、心から尊敬する。

現政権の施政者が尊敬されないのは、力量の限界も当然あるだろうが、それとは別に、そしてまったく別の次元の問題として、彼らが公の責務に真摯になりきれず、私事の利を捨てきれない現状だ。
だから政権浮揚とか、政権の延命などという邪心がパフォーマンスとなって表れ、報道を通して国民に伝わるのである。
「部屋と秘書官がいないと仕事ができひん」とかほざいているどこぞのボランティア担当には、軽蔑と怒り以外、何の感情も湧かない。

国民は今すぐ施政者を変える権利を持っていない。
だから彼らは自らの責務を一層重く受け止め、いま欠如している危機感や責任感を、再確認すべきである。

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