日独交流百五十周年に当たり日独友好関係の増進に関する決議(案)
今から百五十年前の一八六一年、我が国は日・ブロイセン修好通商条約に調印し.日本とドイツの醇身であるプロイセンとの間に公式な関係が樹立された。
一八七一年にブロイセンを中心に統一を達成したドイツは、我が国が近代化に当たり模範とした国の一つであり、我が国はドイツから、法学、医学.芸術を始め、様々な分野で多くを学んできた、また、浮世絵を始めとする日本の伝統文化も、ドイツを含むヨーロッパの芸術に少なからぬ影響を及ぼすなど、日独両国は、友好関係を築いてきた。
両国は第一次世界大戦で敵対したものの、先の大戦においては、一九四○年に日独伊三国同盟を結び、同盟国となった。しかし両国は、その侵略行為により、近隣諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えることとなった。
あわせて、敗戦の中から両国は奇跡の経済復興を遂げ、同時に戦争への反省に立ち.今日、自由、民主主義、人権の尊重という基本的な価値観を分かち合いつつ、世界の平和と繁栄のために緊密に協力している。さらに、両国の国民は、相互の文化と価値観に対する尊敬の念を基礎に、広範多岐にわたる交流を着実に進めている。
本院は、日独交流百五十周年に当たるこの機会に、日独両国が国際社会の平和と安定に大きく寄与していることを確認するとともに、今後とも我が国は、信頼関係に基づくパートナーであるドイツと共に、国際平和の実現に向けて最大限の努力を継続する所存であることを、ここに銘記する。
右決議する。
(盗作された)皇太子殿下の御言葉。
日・プロイセン修好通商条約調印150周年記念式典
平成23年1月24日(月)(国立新美術館)
本日、日独交流150周年日本側名誉総裁として、日・プロイセン修好通商条約調印から150年という節目の日に、多くの関係者の皆さんと共にお祝いできることを大変うれしく思います。
1860年に来日したオイレンブルク伯爵率いるプロイセン使節団は、1861年1月24日、徳川幕府との間で日・プロイセン修好通商条約を締結し、150年の長きにわたる両国の友好と交流の歴史が始まりました。
明治維新後の日本にとって、1871年にプロイセンを中心に統一を達成したドイツは、近代化のため模範となった国の一つであり、我が国はドイツから、法学、医学、芸術を始め、様々な分野で多くを学んできました。
また、日本の伝統文化も、ドイツの芸術に少なからぬ影響を及ぼしてきました。
その後、日独両国は、戦後、同じような復興と発展の軌跡をたどる中で更に結び付きを強め、今日、基本的価値を共有するグローバルなパートナーとして、日独のみならず広く国際社会の利益のためにも、政治、経済はもちろん、文化、学術分野においても緊密に協力しています。
また、両国国民は、相互に親近の情と敬意を有し、国民間の交流も活発に行われています。日独協会、独日協会、ベルリン日独センター、ドイツ東洋文化研究協会といった日独交流を目的とする団体が活発に活動し、また、地方自治体、大学・研究機関、文化機関、企業を始め多くの団体を通じても、活発な日独交流が行われています。
こうした交流のネットワークを背景に、観光やビジネス、留学を始めとした様々な目的を持って、多くの人々が両国を相互に訪問しています。私自身、短い滞在を含め、3回ドイツを訪問しましたが、訪れたそれぞれの都市が、それぞれの異なる歴史や文化を持つ魅力があったこと、また、訪問した先々でドイツ国民の皆様に大変温かく迎えていただいたことが今でも深く心に残っています。
また、私は、音楽などを通じドイツの芸術に深い愛着を感じておりますが、訪問の際に、私たち日本人を魅了してやまないドイツの音楽や絵画に、本場で触れる機会を得たことをうれしく思っています。
日独交流150周年は、これまでの両国の交流の歴史を振り返る機会であると同時に、急速に変貌する世界の中で、未来に向けて日独の協力や交流を深め、新たにしていく機会でもあると思います。
日独交流150周年を記念して、日独両国で様々な行事が行われていますが、これらの行事を通じ、日独両国国民それぞれが、これまでの両国間の友好関係に思いをはせるとともに、こういった行事を契機に、今後、政治、経済、文化、学術といった幅広い分野で、交流が更に活発になることを願い、私の挨拶といたします。
Auf ein erfolgreiches Jubilaumsjahr !
Vielen Dank fur Ihre Aufmerksamkeit !
(交流年の成功をお祈りします。御静聴ありがとうございました。)
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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