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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2010年09月23日
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尖閣問題: 目から鱗の青山解説

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ニュースでもワイドショーでも、この尖閣漁船衝突事件は繰り返し報道され、色々な評価がされている。
その中でも、ぼやきくっくりさんに掲載されている、昨日の関西テレビ「アンカー」での青山繁晴氏の解説は、文字通り目から鱗ものだったので、要点だけ(と言ってもかなり盛り沢山なのだが)記載する。


9月8日に、海上保安庁が中国人の船長を、船にぶつけてきたっていうことを公務執行妨害の容疑で逮捕した。石垣簡易裁判所が、この船長の10日間の交流延長を決定したが、これは日本政府の決定ではない
石垣簡易裁判所が、この船長が容疑を否認してるから、この容疑者側の言い分も聞きなさい、証拠をきちんと集めなさいというために、10日間の時間を作った。
(日本というのは三権分立で成り立っているが、)中国には司法の独立というものはない。従って、中国から見た場合、石垣簡易裁判所ごときちっちゃな裁判所が、その自分の判断で、こんな重大問題で拘留の延長決定なんかできるはずがないと思っている。

たった今も、20隻程度の中国の漁船が、この海域で不法操業しているこの中国漁船の日本領海内での違法操業は、中国政府の指示とみられる。日本の海上保安庁、海上自衛隊、アメリカの国務省、国防総省、フランス、イギリスも同じ見方であるが、尖閣諸島だけでなく、日本領海内に違法操業の船を出す時に、中国共産党や中国政府が知らないでやってるわけはない。逆に、指示を出してる。こういうことは実は国際社会で常識になっている。しかも見かけは漁船だけれども、実際は武装してる場合もある

アジアというのは、日本も含めて、アジア型の民主主義を今までずっと模索してきた。しかし共産党独裁の有利な点を上手に巧みに使う中国がどんどんどんどん力を伸ばしてきたから、みんな不安になっている。そこであえて言えば、日本はアジアの希望であるから、この際ちゃんと貫いて、民主主義の値打ちを貫いてくれるのか、それとも中国の独裁型に屈するのか、それをアジアはほんとうに息をつめて見てる

(日本領海内での不法入国や不法操業と違い、)今回は船をぶつけてきて壊してるわけだから、まずは公務執行妨害等で刑事手続きを踏むしかない。もうこれは他の道はない。起訴か不起訴しかなくて、これ不起訴にしたら、そこでいわば日本の民主主義は、死ぬ。それは、日本の民主主義というのは、アジアを守る、あるいはアジアを育てていくんじゃなくて、中国の圧力に屈する民主主義ってことが分かるから、日本の民主主義はそこで、死に瀕する

中国の狙いは2つある。
その1つめは、尖閣諸島を領土問題に格上げすること
国際司法裁判所に出すと言ったら、日本の中では、公平に裁いてもらえるからいいと言う人が必ず現れるが、そうなると領土問題に確実になる。国際司法裁判所ってのは関係国みんなが同意しないと裁判が始まらないので、日本が裁判を認めるってことは領土問題になることを認めることだから、中国が提起して日本が受けたら、そこで実は負けになる

2つめの狙いは、前原外務大臣をこの機に潰しておきたいということ。
中国から見たら前原氏は、親米親韓である。アメリカや韓国と仲良くて、北朝鮮にやや甘いんじゃないかって説まであるぐらいだ。しかし中国には非常に厳しい。だから、この人が外務大臣でいる間につぶしておきたい、つまり総理にならないようにしたいという思惑がある

船長逮捕したのは9月8日だが、そのわずか2日後に、アメリカ合衆国の太平洋艦隊の司令官と、第七艦隊の司令官2人が、神奈川県横須賀の日本の海上自衛隊の、自衛隊艦隊司令部に現れた。
その際、海上自衛隊の首脳陣と、非常にダイレクトに、尖閣諸島を巡る会話を交わしたが、そのうちの言葉が「アメリカ側の一致した認識は、中国の動きは、子どもっぽいものではない。戦略的であり、偶発事故ではない」ということ。日本が大人の対応をしていると、尖閣諸島だけでなく沖縄近海も含め、全て取られるだろう。」である。そして今、日米間で検討しているのは、原子力空母ジョージ・ワシントンのさりげない派遣である。
これが動くと、中国は必ず最新式の潜水艦も含めて、たくさんの潜水艦戦力で展開するだろう。中国にとっても意味があるのは、日米同盟は今、どの程度機能しているのか、アメリカがどの程度反応するのか、普天間問題のあと日米同盟がどうなってるか、確認する意味もがある。

社会科教育ってのは古い話だけじゃなくて、目の前のことに即した教育もあっていいと思う。
だからこれ先生方にお願いだが、今、小学校、中学校、高校、そして大学で、尖閣諸島は何なのかってことをフェアに、学生たち、あるいは生徒たちに教えてほしい


中国の2つの思惑、即ち尖閣諸島を領土問題化すること、及び前原外相潰しについては、なるほどと思わされる。
特に、尖閣の国際司法裁判所への提訴という件に関して言えば、日本は竹島問題を同法廷に持っていきたいという思惑があるため、同列に語りがちではあるが、こと尖閣に関してはそのアクションが「日本が譲歩する」意味になるという論拠である。ある意味、盲点であるのかもしれない。

結局日本は、この船長を起訴し、刑事手続きを踏む以外に、進むべき道はないということだ。
仮に現在の日本がまだ小鳩体制下にあり、友愛の海などという甘っちょろい理念をひけらかしている最中にこういう事件が起こったら、一体どうなっていただろうと思うのと、背筋が寒くなる。
石原都知事が言うとおり、中国のやっていることはヤクザと同じだ。
ヤクザとの手打ちなど、論外である。
民主党は外交下手で経験不足と言われるが、この件に関しては絶対に判断を間違わないでいただきたい。

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[ 2010/09/23 16:17 ] 外交 | TB(0) | CM(1)
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