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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2010年05月11日
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「東京だよおっ母さん」と放送の自己検閲

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今日、フジテレビのHEY!HEY!HEY!を見ていたら、島倉千代子の「東京だよおっ母さん」が少しだけ映っていた。
それで思い出した。
実はこの「東京だよおっ母さん」という曲には、1番から3番まで歌詞が付いているのだが、テレビでは2番目の歌詞が歌われないという。
理由は靖国神社である。

 島倉千代子の「東京だよおっ母さん」という歌がありますが、娘が母親を連れて、最初は宮城に行くんですね。二番では靖国神社に行く。靖国神社に祀られているお兄さんの霊に呼びかけるというくだりです。最後に観音様(※1)に行って、「お祭りみたいに賑やかね」っていうので終わる。
最近島倉千代子はそれほどテレビに出てこないけれども、懐メロなどには出演して、「東京だよおっ母さん」をいまだに歌っている。ところが最近はなぜか二番目を歌わない。島倉千代子のヒット曲集というLPではちゃんと一番、二番、三番を省略なしに歌っていますが、テレビの放送で出てくるときには、絶対二番を歌わなくなってしまった。
 なぜ二番を歌わないのか調べてほしいと、靖国懇(※2)事務局に依頼したところ、提出された資料は、民法の放送コードのようなものであった。それを見ると政治的に議論のある問題については、放送を遠慮するというようなことが書いてあった。それに該当すると解釈されるという。向こうはそれ以上の理由を言わないけれども、これを見ても靖国神社に関して放送界で自己検閲が行われていることは確実だといわねばならない。

「生者の視線と死者の視線」 江藤淳(「新版靖国論集―日本の鎮魂の伝統のために」に収録)

※1: 浅草観音
※2: 閣僚の靖国神社参拝問題に関する懇談会(1984年)


江藤淳氏がこの「生者の視線と死者の視線」を発表したのが1986年4月だから、今その状況が変わっているかどうかはわからない。
ましてや、最近島倉千代子さんがテレビに出演され、この懐メロを歌う機会には滅多にお目に書かれないから、検証のしようがない。

ちなみに2番の歌詞を調べたところ、このようなものだ。

  やさしかった 兄さんが
  田舎の話を 聞きたいと
  桜の下で さぞかし待つだろ
  おっ母さん あれがあれが九段坂
  逢ったら泣くでしょ 兄さんも

ちなみに、島倉千代子さんは紅白歌合戦に何度も出ている方だが、代表曲であるこの曲は一度も紅白で歌ったことがないそうである。
恐らく、2番の歌詞がNHKの方針に合わないという理由ではないか、と推察する。
最近のJAPANデビューの一件から見ても、NHKの体質は少しも変わっていないということだろう。

死者を弔うという行為は、生者の使命であり、鎮魂という行為は日本の伝統であるのみならず、世界的にもごく当たり前に行われている。

テレビ放送局側が自己検閲を行い、”政治的に議論のある問題については、放送を遠慮する”という恣意的な処理をすることは、問題から逃げていることに他ならない。
テレビを含むマスメディアの使命は、このような歪曲を以って隠蔽を図ることにはないはずだ。

このような事例から見ても、メディアを過信することが如何に愚かなことかが、良く理解できる。


新版靖国論集―日本の鎮魂の伝統のために
新版靖国論集―日本の鎮魂の伝統のために


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