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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2010年03月14日

閉された言語空間―占領軍の検閲と戦後日本 (江藤淳著)

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先の日米の戦争について、普段使われている太平洋戦争という呼称は、戦後、”アジアによる白人覇権主義国からの独立という意義”を消し去るために、GHQによって意図的かつ強制的に、大東亜戦争という呼称から変更させられたものだという事実をご存知の方は、いったいどのくらいいるだろうか?

江藤淳の「閉された言語空間―占領軍の検閲と戦後日本」という本。
これは、鮮烈な告発本と定義してもいい。

日本は大東亜戦争に負けた。
その終戦前から、米国は日本に対する検閲システムを実に周到に準備し、戦後、日本人に洗脳を始める。

米国は、
1. 検閲によって言論を封鎖し、
2. 新聞やラジオをはじめとするあらゆるメディアの報道を規制し、
3. 米国が押し付ける日本悪玉史観を、そのメディアを使って流布し、
4. その史観を学校の教科書に使って、日本=悪玉の思想を持った日本人を大量生産する
という工作を、占領した日本という国に施していく。
しかも、その検閲という組織的工作を、頑なに隠蔽しつづけた。

その工作の最たるものが、ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムといわれるもので、日本国民に対する罪を犯したのも、現在及び将来の日本の苦難と窮乏も、すべて軍国主義者の責任であって、米国には何らの責任もないという論理を正当化する、マインドコントロールである。
大都市の無差別爆撃も、広島・長崎への原爆投下も、軍国主義者が悪かったから起こったのであって、実際に爆弾を落とした米国人には少しも悪いところはない、ということを、日本人の心に植え付けるために、米国はありとあらゆる検閲と言論統制を行った。
つまり、「日本軍国主義者と国民を対立させる」ことを意図したのである。

江藤淳の表現はすさまじい。
米国が占領下の日本で行った検閲を、このように表現する。

「日本人にわれとわが目を刳(く)り貫かせ、肉眼のかわりにアメリカ製の義眼を嵌め込むことにあった」

「邪悪な日本と日本人の、思考と言語を通じての改造であり、さらにいえば日本を日本ではない国、ないしは一地域に変え、日本人を日本人以外の何者かにしようという企てであった」


米国は建国以来、自由を標榜する国である。
ポツダム宣言第10項は「言論、宗教及び思想の自由ならびに基本的人権の尊重は確立せらるべし」と規定していた。
検閲の隠蔽は、このポツダム宣言の条文に抵触することと、事の次第を自国民に察知されると、自由を謳う国のアイデンティティが揺らぐことを忌み嫌ったからだと考えられる。
こういう工作を、東京裁判と同時並行でやられるから、日本人はたまったものではない。
昨今、偏向報道などで追及されるメディアが増えているが、ことの発端はこの検閲システムによって自由を奪われた歴史に根差していることが理解できる。
現在のメディアの腐敗は、自覚しながらも、自らその歴史を振り切って、事実を報道するという原点に立ち返る努力をしていないことだ。

いずれにせよ、戦後の自虐史観・日本悪玉史観は、この検閲システムを含む、GHQの占領政策に依るところが大きいことを、この本は語っている。

入手困難な著書が多い江藤淳作品の中で、この本は比較的容易に入手できる。
大東亜戦争で日本は悪いことをしたと認識している人は特にだが、すべての日本人に読んでほしいと思う。

閉された言語空間―占領軍の検閲と戦後日本 (文春文庫)
閉された言語空間―占領軍の検閲と戦後日本



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