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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
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2800年の歴史に挑戦する山口二郎の愚

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 今上陛下が、伊勢神宮に天皇陛下のご譲位を報告するため、三重県伊勢市を訪問された。両陛下が地方に足を運ばれるのは、在位中最後の機会だった。あいにくの雨の中、神宮までの約5㎞の沿道には、途切れることなく出迎えの人たちが並び、両陛下は車列の速度を落とし、手を振って応えられていた。私もテレビでその模様を観たが、皇室と国民を結ぶ紐帯が、そこにはあった。

天皇皇后両陛下、伊勢神宮へ


 NHKはこの件を、「両陛下は、午後には、皇室の祖先とされる「天照大神」をまつる伊勢神宮の内宮に参拝されました」と伝えている。何の違和感もない報道で、引っかかるとすれば「皇室の祖先とされる」という部分だ。だが、この皇室の祖先という言葉に、パヨクは敏感に反応するようだ。山口二郎大先生は、このようにリアクションしている。


 山口大先生は、このことを報じるメディアの報道姿勢がお気に召さないようだ。言うならば、今上陛下は現生の人であるが、天照大神は神話上の架空の存在であり、その天照大神に「祖先」という関係性を持たせるのはナンセンスだという視点だろう。

 ツイートは更に具体的に、天皇絶対化は復古主義だと言わんばかりの批判を展開している。


 要するに、山口大先生は、天皇というご存在自体に対する批判はしなものの、その天皇に対して国民が持つ尊崇の念に対して違和感を表明しているということである。また、その素直な国民感情は、メディアが意図的に仕組んだ同調圧力によるものであり、明治体制を彷彿とさせる復古主義的なものとして批判しているのだろう。

活動家、山口二郎


 パヨクの視点に立つと、国民がご皇室に抱く尊崇の念や価値観、感情は、他者によって誘導されたものであり、危険な思想という解釈になるのだろう。しかし、その発想は極めて浅はかと言わざるを得ない。国民がご皇室に抱く価値観や親近感、尊崇の念とは、自然に育まれたものであって、その育みとは少なくとも千数百年、神話の時代を加えれば2800年近くの年月の産物なのである。山口二郎は、復古主義的な警鐘を鳴らしているつもりなのだろうが、実は山口の立場そのものが歴史の積み重ねという時空間を無視した暴論であると、私は思う。

 ご皇室に対する国民の尊崇の念を、誰かによって強制されたものだと主張する山口二郎ような人物が、私は気の毒でならない。彼らにとって、日本は住みづらい国なのだろう。


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[ 2019/04/20 07:22 ] 皇室 | TB(0) | CM(7)

今上陛下、ご譲位の日が決定 ~ 女性宮家創設に断固反対する

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 25年ぶりに皇室会議が開催され、今上陛下のご譲位の日が決まった。ご譲位は、6代前の光格天皇以来、200年ぶりのことだそうである。ご退位の日は、平成31年4月30日だという。実はこの日は私の誕生日で、なんとも複雑な心境だ。しかし、菅長官の「改めてわが国の営みを振り返り、決意を新たにすることができる」言及にある通り、4月29日の昭和帝ご生誕の日に続き、翌30日のご退位、5月1日の皇太子殿下のご即位が続けば、国民が皇室に思いを致す上でも適当な選択だろう。

天皇陛下ビデオメッセージ


 この皇室会議の見解を受け、野党各党もコメントを発表している。各党が例外なく触れたのは、ご皇室の継続に関する問題だ。

 日本維新の見解はこうだ。

女性皇族の御結婚に伴う皇籍離脱による皇族の減少など、諸課題の存在も明らかになっています。
 国会に皇室に係る諸課題を議論する委員会を設置し、今後も、天皇制、皇室制度について国会で議論を継続していくことが必要と考えます。


 「天皇制」という共産党ワードを使っているところがNGだが、それ以外は当たり障りないものだ。

 続いて、民進党だ。

 皇位継承などの皇室をめぐる課題については「政府が付帯決議にある様々な検討事項をしっかりと検討してもらい、皇位継承が安定的に行われる環境を整えてもらいたい」と答えた。


 大塚代表のコメントだが、大塚が言及する付帯決議三点のうち、女性宮家に関する記述があるのは一である。

 譲位特例法に伴い、衆参両院それぞれの委員会で採択された付帯決議の全文は次の通り。

 一、政府は、安定的な皇位継承を確保するための諸課題、女性宮家の創設等について、皇族方のご年齢からしても先延ばしすることはできない重要な課題であることに鑑み、本法施行後速やかに、皇族方のご事情等を踏まえ、全体として整合性が取れるよう検討を行い、その結果を、速やかに国会に報告すること。


 要するに、民進党は、女性宮家を検討せよと言っているのだ。もっと踏み込んだのが立憲民主党の枝野だ。

「女性宮家の創設を可能とすることを含め皇位継承の安定性を高めるための議論を進めていきたい」


 女性宮家というキーワードをはっきりと表現するあたりは、女性宮家創設への意欲だろう。

 自民党は、事の性質がご皇室と皇位継承にかかわることだけに、特措法を制定するにあたっては、与野党の合意を前提とし、政局を避けようとした。それに野党が付け込み、女性宮家を付帯決議に盛り込まない限り、特措法には反対と開き直った。労働組合の条件闘争のようなものだ。モリカケ等々でもわかる通り、野党は与党・自民党の弱みを見れば、ご皇室を政治利用することすら厭わないのだ。

 付帯決議とは、裁判で判決に盛り込まれない傍論のようなものだ。傍論は拘束力を持つものではない。却下された案だから、法案に盛り込まれないのだ。これを野党は利用しようとしているに過ぎない。

 女性宮家は、ご皇室の伝統と血統の破壊を導くもので、女性宮家を前のめりになって推進しようとしている連中は、そういった破壊活動を公言しているようなものなのだ。「男女共同参画社会になり、時代が変わったから作れ」という田原総一朗など、論評にも値しないが、女性宮家肯定派の左派メディアが、日本とご皇室の歴史を隠し、単に「世論調査で賛成が多い」などとプロパガンダを垂れ流し始めたら、結構厄介なことになる。

 ご皇室を政治利用したり、条件闘争のネタにしようとするのは、愚の骨頂だ。女性宮家創設には断固反対する。


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[ 2017/12/02 07:24 ] 皇室 | TB(0) | CM(24)

関東大震災のときの摂政宮と、東日本大震災のときの今上陛下

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 3月11日が来ると、色々な想いが胸と頭を通過する。ある想いは怒りであり、これは時の政権の無能さに向けられるものだ。そしてやはり、強い想いは震災でお亡くなりになった方々、いまだ帰らぬ行方不明者に対する哀しみである。昨年のこの日にもこの写真のことを書いた。

昭和天皇のお写真

 津波に流されたがれきの中にあった、昭和大帝、香淳皇后両陛下のお写真である。「仲睦まじい老夫婦が、ご自宅の壁にかけていたのかな・・・」。そんなことを勝手に想像してしまう。色々な方々の人生が一瞬にして奪われた忌まわしい3.11である。

 かつて、「天皇は神聖にして侵すべからず」と規定されていた時代に、関東大震災が起きた。その時のことを過去のエントリーで書いたのだが、もう一度呼び起こしてみたい。

 関東大震災のあと、皇室はどう対応されたのか。

 震災が起きた1923年9月1日、大正天皇は御病気で、日光の御用邸でご静養中だった。東京におられたのが22歳の若き摂政宮で、後の昭和天皇である。

 若き摂政宮は震災当日は一睡もされず、徳川侍従次長より報告を受けられた。そして翌2日には、御内帑金一千万円を下賜された。当時の一千万円とは、今の貨幣価値で十億円を超えるとも言われている額だ。そしてその翌3日には山本首相を赤坂離宮に召され、その一千万円についての趣旨を伝えられた。

 そして4日には侍従武官を横浜、横須賀、東京市内に差遣されて慰問にあたらせている。7日になると、全国の御料林から材木を伐採し、急場の住宅建設用にと下賜された。さらに各宮家では、避難民のために庭園を開放され、さらに御座敷までも開放された。大富豪の大部分が門戸を固く閉ざし、一歩も入れない者が多いため、一般庶民からは怨嗟の声が高かったという。

 12日、震災から二週間と経たない時に、大正天皇のお名前に摂政宮が副署された詔勅が出される。詔勅では、「自分の天子としての徳がないからこのような震災が起きてしまうのだ」という趣旨が述べられ、また、「非常事態においては、平時の法規に拘泥せず、また機会を損ねて前後を誤るという愚を犯さず」と書かれている。

 15日、摂政宮自らが市内の視察を開始しておられる。総じて、「機会を損ねて前後を誤るという愚を犯さず」のお言葉通り、まさに電光石火のご対応だ。阪神淡路で自衛隊の派遣を逡巡した村山富市、4年前の大震災を自らのパフォーマンスの場として利用した菅直人のような人たちと比べることなど怖れ多いが、天地ほどの差がある。

 この昭和の大帝の先例を、今上陛下は十分にご存知で会ったのだと思われる。だから那須の御用邸を開放され、ご自身も被災地をまわられた。

被災地を訪問された天皇皇后両陛下


 ここに日本の歴史があるのだと思う。皇室と国民の紐帯は、震災を経験して更に強固になる。震災後、諸外国のメディアが現地に入り、現場で守られる秩序と被災者同士の思いやりの精神を世界に報道した。日本人以外には真似ができない姿勢、振る舞いに、世界が驚嘆した。更に突き詰めれば、世界広しと言えどもどの国にも真似ができないのが、日本の皇室と国民の信頼関係なのだと思う。

 震災に学ぶ点は数多あるが、日本における皇室の静かだが底知れぬ力も、「再認識した日本」のひとつだった。

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[ 2015/03/11 10:57 ] 皇室 | TB(1) | CM(6)

天長節によせて

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 何故故に、朝日新聞の慰安婦報道の検証に携わった第三者委員会の報告を、よりにもよって天長節の前日に行わなければならないのか。私もこの報告を待っていた一人だけれど、なにもこのイシューを御目出度い日の朝刊にぶつけてくるようなタイミングのはかり方をしなくても良いではないか。ちょっと腹が立った。

 天皇陛下は今日、81歳の誕生日を迎えられた。産経新聞のウエブサイトに掲載されたご会見の全文を読むと、この1年で印象深かった出来事として、赤崎、天野、中村3博士のノーベル賞受賞を冒頭にあげられたものの、その後は広島の土砂災害、御嶽山噴火、長野県北部の地震災害、多雪地帯での雪害を詳しく取り上げられた。御心が常に国民の安穏に向けられていることが手に取るようにわかる。

 陛下は、「先の戦争では300万を超す多くの人が亡くなりました。その人々の死を無にすることがないよう、常により良い日本をつくる努力を続けることが、残された私どもに課された義務であり、後に来る時代への責任である」と語られている。既に様々な文献で示されている通り、政治家も軍もメディアも戦争一色となった大東亜戦争突入の前、そのことを最も憂慮されたのが昭和天皇だった。だが、米国をはじめとする戦勝国は、日本人を戦争に駆り立てたのが天皇と神道だと決めつけ、占領後、徹底的にその伝統文化の破壊を敢行した。

 私たちの戦後対日政策には、神道と「天皇制」は本質的に戦争を創りだすものであるという考え方が組み込まれている。(中略)
 私たちは国家神道を廃止し、神社や神官に対する国費の支出を禁じた。私たちは、日本の歴史、道徳、地理から「軍国的」神話を、「祓い清める」までは、学校で教えてはならないと命じた。私たちは、全国に若いアメリカン人チームを派遣して、学校の教室に飾られている天皇の肖像、写真、博物館などにある神道関係の遺物は見つけしだい押収させ、天皇の政治権力を否定する新憲法草案の検討を始めた。そして、ついに天皇は私たちの「指導」に従って、次のような声明を出した。

(昭和天皇の「人間宣言」)

 アメリカの新聞は、この宣言を「神格の放棄」であり、日本人固有の戦闘的性格を矯正する第一歩であるとして歓迎した。


(ヘレン・ミアーズ「アメリカの鏡・日本」より

 また、ヘレン・ミアーズは、「伝統の力が強ければ強いほど、国家存亡のときには、戦争計画への国民統合に利用される」とし、「私たち(米国)は民主主義とキリスト教の名のもとに戦った」とした上で、こう書いている。

 「天皇制」と神道が本来、戦争を内包しているのに対して、民主主義とキリスト教は本来、平和であると私たちは主張する。日本の学童が天皇の肖像に最敬礼をしたのは、アメリカの学童が「国旗に忠誠を誓う」のと同じ国民的儀礼だが、私たちはそれを見ようとしない。


 ミアーズのこの一文は、日本の社民党や共産党、戦後の進歩陣営、支那や朝鮮らが、こぞって日の丸と君が代、ご皇室に戦争責任を押し付けようとするのと比較すれば、遥かに的を得た分析だといえる。中共や朝鮮には歴史も伝統もないから、この感覚がない。よしんばあっても、それを理解しようとしない。

 日本を占領した聯合国、とりわけ米国人は、天皇が本当に日本人にとっての絶対神だと思っていたらしい。きわめて浅はかな解釈だが、渡部昇一先生がこの解釈を一蹴している。

 天皇が神だというのは、西洋のゴッドと同じだろうと解釈したから、GHQは天皇に人間宣言をさせたんですよ。でも、日本の神はそうじゃない。集団の一番上という意味なんです。
 体の一番上は「髪(かみ)」ですね。それに、昔の大家族で下男下女がいるところでは、奥さんが「おかみさん」ですよ。下男下女の頭で命令するのが奥さんだから、「おかみさん」。それから一族の頭は「氏神(うじがみ)」です。武蔵国の一番偉いのは「武蔵守(むさしのかみ)」だし、中央官庁では左馬寮の一番偉いのが「佐馬頭(さまのかみ)」。そして、太政大臣は「一の上(かみ)」で天皇は「御上(おかみ)」。だから、神の由来は「おかみさん」と同じなんですよ。



 ご皇室というのは、神聖にして、実は我々の身近な存在なのだと思う。何より、陛下が国民を身近な家族としてお考えになっておられるのだから。

 11月末、大相撲九州場所で優勝を飾った横綱白鵬がインタビューに答え、涙ながらにこう語った。

 「この国の魂と相撲の神様が認めてくれたお陰で、この結果があると思います」
 「明治時代の初期。大久保利通という武士と明治天皇が(相撲という)長く続いた伝統文化を守ってくれたそうです。その中で天皇陛下に感謝したいと思います」


 この涙には布石がある。2010年夏、賭博問題で日本相撲協会が天皇賜杯の表彰を辞退し、涙を流して悲しんだ白鵬に対し、「おねぎらいとお祝い」という天皇陛下の言葉の入った書簡が届けられた。出自が違えど、日本の伝統と文化のなかで生きる者にとって、陛下のお気遣いは、言葉では表わし難いほど格別なものなのだろう。

 今上陛下のお誕生日を心からお祝い申し上げます。

アメリカの鏡・日本
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子々孫々に語りつぎたい日本の歴史
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[ 2014/12/23 11:51 ] 皇室 | TB(0) | CM(6)

34%という、喜びと落胆が入り混じる数値

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 一昨日の産経新聞で、見出しを見て喜び、その記事の内容を確認して落胆するものがあった。記事のタイトルは、「天皇陛下を「尊敬」過去最高に NHK放送文化研究所調査 日本への「自信」も高水準」というもので、記事の内容は下記の通りだ。

 NHK放送文化研究所が昨年10月に行った意識調査で、天皇陛下に対して「尊敬の念を抱いている」とした人の割合が過去最高の34%に達し、「特に何も感じていない」とした人の割合を初めて上回ったことが19日、同研究所の発表で分かった。研究所は「即位されて25年を過ぎたことや、東日本大震災後の被災者に向けた熱心なご活動などが影響したのではないか」と分析している。
 調査は昨年10月、全国の16歳以上の男女5400人を対象に実施し、3070人から有効回答があった。昭和48年から5年ごとに同様の調査が行われている。
 天皇陛下への感情は「好感」「尊敬」「反感」「無感情」などからの選択回答で、好感が35%と最も多く、尊敬は34%で5年前の前回調査比で9ポイント増加。無感情は同11ポイント減の28%で、過去最低となった。


 NHK放送文化研究所のサイトには、調査結果とその解説を掲載するPDFがあり、天皇陛下に対する意識調査の部分には、このような解説がある。

天皇に対して「尊敬の念をもっている」という人が、前回、今回と続けて増加して34%となり、最も多かった昭和天皇時代の33%と並んだ。天皇を尊敬する人の割合は、高年世代ほど多く若い世代ほど少ない。また、その割合は2000年代の初めころまでほとんど変わらなかった。しかし、この10年間はほぼすべての世代で天皇を尊敬するという人が増えた。


天皇陛下

 “過去最高”というのは、当然ながら歓迎すべきことなのだが、反面、陛下に尊敬の念を抱く人が国民の3人に1人しかいないという現実に、暗澹たる気持ちになるのだ。たしかに、尊敬する・しないは心の問題であり、他が強要すべきものではない。だが、この日本に生まれ、ご皇室の存在を感じながら生きてきたはずの日本人の感覚として、かなり残念な思いがする。この原因は何か。槍玉に挙げるべきは、教育と報道だろう。

 教育の責任は殊更重い。西村幸祐氏の「教科書は「天皇」と「自衛隊」をどう教えているか」に詳しく解説されているが、国史にとっての天皇という存在の意義は、対外的に言えば華夷秩序から自立する日本という姿勢であり、体内的には政治的権威としての極めて安定した存在だ。自由社の教科書は、「中国の皇帝と日本の天皇」という大コラムを置き、その決定的な違いを解説している。

 「日本における『天』の思想は、中国とは異なり、神話に登場する『高天原』に由来します。天皇の称号に『天』が含まれるのは、その高天原の神々の子孫という意味です。
 日本の古代国家が完成し、律令制のしくみが整うと、天皇はしだいに実験から遠ざかり、神々を祀る聖なる存在、あるいは国を治める権威となっていきます。そして、実際に政治を行うのは、太政大臣……征夷大将軍などであり、天皇は政治の正統性を保証してきました。歴史年表で、『元・明・清』などがあるのは、日本の『平安・鎌倉・室町』などの時代区分と似ていますが、その内容は全く違います。日本では所在地がかわっただけですが、中国では、革命によって王朝が倒され、別の氏族や民族が支配者となり、別の国がおこったことを意味するのです。


 子供たちがこの教科書で学びさえすれば(もちろん、教師のまともな指導もあってだが)、天皇の本質を理解するだろう。南鮮と比較すること自体がおぞましいが、南鮮は幼少時から「日本を恨むこと」をすり込んだ結果、あのような反日国家に成長して行ったのだ。このことは、教育が思想に与える影響の大きさを示している。

 西村氏は前述の著書のなかで、東京図書、日本文教出版、教育出版、清水書院、帝国書院、育鵬社、自由社の計7社の教科書記述を比較しておられるが、朝廷が征夷大将軍を任命したことすら記述しない教科書もあるし、また、育鵬社や自由社が西暦表記を原則としながら元号併記をしているのに対し、頼朝による守護・地頭設置の1185年、鎌倉幕府の1192年、関ヶ原の戦いの1600年、家康が征夷大将軍に任命された1603年など、育鵬社・自由社以外の5社はすべて、元号を表記していないのだ。天皇という存在を可能な限り隠しておきたいのだ。

 韓流ドラマがTVの番組枠を確保し、K-POPなるものがブームになっていた我が国において、潮目を変えたのが、李明博の「日王謝罪要求発言」だ。李の竹島上陸という暴挙が引き金になったという主張もあるだろうが、我が国の天皇陛下に謝罪を要求するという非礼に対する怒りが、韓流に終止符を打たせ、その後の冷えた関係の直接的な原因になったことは確かだ。日本人の心の根底にはご皇室に対する尊敬の念があるのだと、私は考えたい。

 反日メディアの淘汰も重要だが、教育の重要性はそれ以上に重要だ。教育がしっかりしていさえすれば、反日メディアは自然と淘汰されるのだ。



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